クトゥルフ神話TRPGセッション『雪山密室』振り返り反省記事その1

 はい、今週からは私が2月中に身内で行った『雪山密室』のセッションを基にキーパリングサポート記事的なものを書いていこうと思います。実際にシナリオを最後まで終えた訳ではないので、今回は今までのようなセッション中の出来事と解説を厳密に分けるという手法はとらず、シナリオ進行の場面ごとに文章を区切り、その中でシナリオ進行や解説をまとめて行っています。
 結論から書くと、このセッションは大事故が発生し、シナリオ内時間の半分も消化する前に全滅して終わりました(厳密には前半で2人死んだ時点で詰んでいるため、その時点からもう1人を殺しにかかったというのが正しいですが)。元々このシナリオは有名かと思いますが、同時にキーパリングが難しいということでも有名なシナリオで、作者さん自身もセッションのプレイリポートを書いておられるほどです。確かにキーパリングは難しかったですが、これはこのシナリオの問題というよりは各々のキーパリング手法の違いに起因する問題のような気がするので、今回このような記事を書こうかなと思った次第です。当然、記事の性質上シナリオ内のネタバレを多分に含みますので、『雪山密室』をPLとしてプレイしたい・する予定のある方はこれ以降の記事を見ないことをお勧めします。では、簡潔なシナリオ紹介の後に本編に入っていきたいと思います。

『雪山密室』
・目安人数…2~4人
・シナリオ傾向…探索重視クローズド(不可避の戦闘有り)
・探索難易度★★★★★★★★★☆
・戦闘難易度★★★★★★★★★☆
・キーパリング難易度★★★★★★★★★☆
・PCロスト率…50%
・予想セッション時間6~10時間
備考:担当するKP次第で如何様にも難易度が変わるシナリオ。ギミックは非常に面白いが、客観的に見ても事故は起こりやすいシナリオなので、自信の無いKPは少なくとも中盤が終わるまでは自分のスタイルを捨ててでもNPCの手綱を緩めず、時には(バレないように裏で)強引な改変を加えるなどの堅実なキーパリングを行うことを強く勧める。

※本編の前に謝罪です。金曜の投稿に間に合わなかったのももちろんなんですが、この記事執筆段階で私は出先におり、『雪山密室』の音声データを自宅のハードドライブに置きっぱなしにしている関係上、執筆内容の何割かは記憶を頼りに書いています。そのため、後日記憶違いの部分を訂正する箇所が出てくるかもしれません。ちょっと気を抜き過ぎました、申し訳ございません。



以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。



セッションが始まるまで
 普段は四人PLでセッションすることが多いのですが、今回身内卓ではシナリオを知っていて他の場所で回したことのある人間が一人いたので、それ以外の三人とセッションを行いました。私自身このシナリオの難易度は知っていましたので、全滅はしなくとも少なくとも一人二人は死ぬだろうといった心構えで、「時間制限ありのシナリオで多分死人は出ると思うし、全滅する可能性も十分にある」と事前に伝えてのプレイです。私は基本的に優しくない(厳しい)KPですから、PCが情報の取り逃し(シナリオの核となるものは別ですが)をした場合別の場所で出すということはあまりしませんし、致命的な状況におけるファンブルやデストラ(めったにありませんが)を踏んだ場合は容赦なくぶち殺すタイプなので、それを踏まえての発言です。時間制限がある以上分かれて行動するケースも十分に考えられますし、特にこのシナリオの場合は従者に入れ替わられたPCと二人組になる可能性もありますからね。私のプレイスタイルだと何もわからないまま死にかねないな、戦闘がキツ過ぎるなと思った部分は事前に直すこともありますが、今回は特に直す必要もないだろうとそのままにしました。
 
導入~ペンションまで
 立ち上がりは静かなものでした。冒頭の寒さロールは無駄に長引くので適当に切り上げ、適度にロールさせながらペンションへと誘導しました。途中の〈聞き耳〉ロールはクリティカルしたため、元々音声を流すだけの予定でしたが文章としてまるまる

『ふんぐるい むぐるうなふ いたかぁ ざ うぇんてぃご 
くはあやく うぐるむぶるん いや いたかぁ!』

の文を渡しました。何だかんだで長引きやすい割に特に意味があるわけでもないので、前述の〈聞き耳〉ロールと「外は体力削れるくらい寒い」ということが伝えてさっさと切り上げてしまいましょう。
 普段私は建物についたからと言ってすぐマップを開示することはしませんが、ペンションなんだから目の付くところに客用の地図くらいはあるだろうということで、今回はペンションへ到達すると同時にマップを開示しました。とはいえ、下図のように一部隠してはありますが。
map_yuki.png

ペンション探索前半編
 私は当初このシナリオの探索パートを停電以前と停電以後の二パートに分けて行うつもりでいました。また、前半はまだ事件も何も起こっていない状況なので、あまりガッツリ探索するのもおかしいだろうと前半であまり時間を取りすぎないようにしようと考えていました(リプレイ動画などでもそうしてる方が多いので)。なお、秋山は探索者達がペンションに到着してNPCたちとしばらく会話した後、探索パートに移る前に合流させています。
 身内のセッションでは一人料理が得意なPCが居たので彼だけNPCの料理組のほうに行き、二人が探索をするという形になりました(彼は〈製作(野菜料理)〉を70%持っていましたが、判定には失敗しました)。探索組はとりあえず一階の各部屋がどのような状態になっているのかを見ると宣言したためそれらの描写を入り口から見える範囲で軽く行い、地下室への階段発見後は地下室の探索を行いました。彼らはこの探索で魔法陣や血液跡を発見し、『サセックス草稿についての私的講釈』も入手しています。このような役割分担だと料理組に加わった探索者はどうしても割を食うので、一応NPC組が白っぽいRPを多少時間をかけて挟みつつ次のイベントに移りました。

落下死体発見から島谷雪の進軍まで
 探索組のペンション探検が一段落した後、談話室に居る彼らは無条件で、厨房に居るPCには〈聞き耳〉ロールを振らせ、成功したら死体の落下音が聞こえるというイベントを挟みました※。このロールに厨房のPCは失敗したので探索をしていた二人と平岡・島谷が外へ向かいます。
 本来は窓から従者の赤い目や死体が落ちてくる光景を見たかどうか〈幸運〉や〈アイデア〉などで判定するんですが、状況が変わってしまったので玄関から外へ出た瞬間に〈目星〉を振らせ、成功すれば従者の影が見えるという裁定に変えました。PC組は成功したものの、NPC組がファンブル。お互い真逆の方向を探しに行こうとします。PCはロールプレイでまとまった行動を取るようNPCを説得しようとしますが、まあファンブルを出したという事情もあるので交渉技能を振ってもらい、結果成功したため一緒に周りを見て回ることになりました。まあ、死体を発見した後島谷には吹雪の中に突っ込んでもらうんですが。PLはそれを阻止しようとしましたが、そうならないようKP側で状況調整をしていますので、まあ結局島谷は突っ込み、平岡と〈ナビゲート〉持ちのPCが後を追い、残る1人はペンションに帰るという形になりました。
※これは本来シナリオの文中だと夕食後に入るイベントなんですが、タイムスケジュールのほうだと夕食前に起こるイベントのように見えてしまっており、私は夕食前に起こしてしまいました。まあ順番が前後してもそれほど大きな支障は出ませんが、個人的には夕食後に起こった方が日常パートからの切り替わりがよりはっきりすると思うので、KPをする予定の方はご注意ください。

島谷の捜索から夕食の途中まで

 島谷の捜索で平岡についていったPCは途上の〈ナビゲート〉でファンブルを繰り出したため、実際に平岡が島谷を見つけて合流するシーンに立ち会えませんでした。しかし、その後は特に何もなく無事3人(2人と1体)ともペンションへと戻ります。
 平岡らと別れ先へ戻っていたPCはすぐにはペンションに入らず、まず発見していた死体の持ち物をまさぐり、財布と免許証を手に入れましたが、シナリオで想定されているような死体をペンションの中に入れての検証はしませんでした。また、死体周辺を調べるということで<目星>と<追跡>を振らせ、成功したため「死体を雪から掘り起こすとき、案外深くまで死体が埋まっていたことに気が付いた」という情報を与えました。
 彼は『サセックス草稿についての私的講釈』を持っていたため、ペンションに戻った後は〈ほかの言語(英語)〉初期値(ハウスルールによりEDUの2倍)でタイトルの解読を試みますが、ファンブルを出したため、ちょっとブログには書けないようなタイトルの本であると伝えました。(島谷を追った探索者が戻り、完成したカレーを食べ終えるまでの)時間的には一章分の斜め読みを一回試みることはできるだろうと考え、許可しましたが、これも失敗。『「風と共に歩むもの」について』というタイトルだけを伝えました。
 なんだかんだノートの解読で時間を使ってもらわないと結構時間があまり勝ちになるシナリオだと思っていたので、初期値がEDU*2ある英語技能は事前に伝えた推奨技能には含んでいませんでした。しかし、流石にそれだけでは全く解読ができない恐れもあるので、独力で解読を進めるようなら繰り返し読んだことによるボーナスなどを与えようと考えていましたが、それとは別にNPCに一定以上の英語技能を持たせており、彼らに頼ることで内容を教えてもらうという手段も別に用意していました。ほっといても他人に頼むということはしないだろうと考えた私はそのNPCの一人である岩瀬を談話室へと絡みに行かせます。
 最初は警戒したものの、それまでの〈心理学〉などの情報から信用できるNPCだろうと判断し、探索者たちが得ている情報の一部(地下室の存在、ミイラ化した死体のことなど)を与えるなどし、ノートを渡して解読を依頼します。
 10分単位で時間管理を行っていた関係上探索者同士で夕食の時間が少し前後してしまい、ペンションに残っていたPCと出ていたPCの間にずれが生じてしまいました。これに関しては「談話室で食べながら『サセックス草稿についての私的講釈』を読む」などの宣言もあったため、遅れて帰ってきた探索者が夕食を食べ終えるタイミングでその行動が終わるように調整して時間軸を合流させることにしました。事前に難しいと伝えていたためかNPCを含め個別行動を牽制していたPL達ですが、平岡と島谷に化けた従者のほうはおおよそシナリオに書かれているとおりの処理でサクッと二階のほうに上げることができました(寒さにだいぶやられているから島谷を風呂に入れてやると平岡の口を通して探索者たちに伝えました)。この段階であまりに強引にPLが抵抗するようなら、KPのほうからまだ事件らしい事件が起こっていないことを指摘し、諫めることも考えましょう。
 このタイミングで、料理組に混じっていた探索者も少々探索の時間が与えられるんですが……この時の裁定がどうしても記憶になく、今回はキリの悪いところですがここで記事を終わらせていただきます。おそらく、来週の記事を上げるタイミングに他の間違い部分と共にこっそり加筆修正していると思います。終盤にグダってしまって申し訳ございません。続きはまた来週の記事をお待ちください。


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