『アンハッピーバースデイ』リファイン過程その1

 寝落ちして投稿が遅れてしまってすみません。今週から本格的に、『アンハッピーバースデイ』のリファインを進めていこうと思います。先週のリファイン案を具体的にどういった形で反映する予定なのか、決まった範囲内でお伝えしようと思います。結論から言うと、シナリオへの情報の大幅追加というよりは、シナリオの進行を変えることによって全体的な質の改善を図りました。情報追加の方策が思いつかなかったのもありますが、これ以上の情報追加はセッション時間の肥大化に繋がってしまうので、断念いたしました。
 また、今週も『アンハッピーバースデイ』のネタバレ全開です。未読の方でプレイする可能性のある方はご注意ください。


以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。


○警察官PCの比重が大きい問題、探偵の立場が宙に浮いている問題
 これに関しては、ハンドアウト上で両者の間に関係性を持たせ、警察署で得られる情報の一部を実地調査で得られる情報に差し替えることにします。こうすることで警察官が得た情報を基に探偵が中心となって実地探索を行い(これをやりやすくするために警察の現場検証を最低限にする)、警察官PCの比重を小さくし、探偵の立場を作れるかと思います。警察官PCの情報待ちという事態を避けるべく、警察署での調査が半分くらい終わった段階で情報を開示する(待ち時間をなるべく少なくする)ようにしてもいいかもしれません。

○〈被害をそらす〉の描写がわかりにくい、直接攻撃するメリットがわかりにくい問題
 これは後述する「探索者が問題解決に貢献しているという実感が薄い」という問題の解決策にも関わってきますが、これは描写の一部を〈目星〉ロールによって理解させることによって、「呪文によって攻撃が通らない」ということを分かりやすくすることにしました。例を挙げると、描写を
「触手の一本を向かってくる弾丸に向けて唸り声を上げると、体の芯を捕らえたはずの弾丸が黒い液体に飲み込まれた後あらぬ方向に飛んでいった」
といった描写に変え、赤字部分を〈目星〉成功時に描写するといった具合です。
 メリットに関しては先週書いたのとほぼ同じで、MP対抗ロールにおけるヨグ=ソトースの娘のMPを常時公開してMPの減少を分かりやすくし、併せて《自然に還す》の呪文の内容において「呪文の完了までに数分時間がかかる」ことの明示化を行い、また「ヨグ=ソトースの娘が何本かの触手で複雑な印を組んでいる」という描写を加えることで、PLに対し一方的にMPを吸収され続けることの危険性を意識させることにします。

○探索者が問題解決に貢献しているという実感が薄い問題
 先週言っていた事件解決の手がかりを別の形で手に入れられるようにするというのは、シナリオ内時間の関係やアイデアが出てこないことなどから断念しました。そのため、探索者側が得られるヨグ=ソトースの娘に対する対抗手段としては黒い粘液に対する「化学攻撃の有効性」、「(MPを削る手段としての)物理攻撃の有効性」及び「呪文《自然に還す》」となります。現状のシナリオでは入手が簡単なものもありますが、これら方法を“探索者が”見つけられるように少し工夫していこうと考えています。
 まず化学攻撃に関してですが、例の黒い粘液を「ヨグ=ソトースの娘の血液」という扱いにして、化学攻撃を受けた際はダメージが入るようにしようかと思います。これに付随して随所の描写も変更になります。物理攻撃に関しては前述のとおりです。こちらに関してもシナリオ中盤以降にヨグ=ソトースの娘に遭遇させ、《被害をそらす》の効果を実演させようかと思います。
 また、《自然に還す》の呪文に関してですが、秋月麻希が20年前の事件に対する情報を入手するにつれて、またヨグ=ソトースの娘に遭遇することをトリガーとして生後間もない記憶の一部を思い出していき、それと共に《自然に還す》の呪文や、ヨグ=ソトースの娘が何を行おうとしているのかなどを少しずつ理解していくという方式にしようかと思います。シナリオ中盤以降、秋月麻希は探索者について回ることになると思いますが、麻希に千草の過去の情報をしつこく詮索させ、探索者が選択的に麻希に情報を開示することによって記憶が呼び覚まされ、思わせぶりな形で情報を与えるといった感じです。こうすることで、従来探索者が触れることのできなかったシナリオの裏のストーリーも一部開示することができ、PLがよりシナリオを理解しやすくなることを意図しています。

○ヨグ=ソトースの娘が持つ脅威としての存在感が薄い問題
 これも先週書いていたようにニアミスのイベントを後半の通常イベントに変更し、探索者達にヨグ=ソトースの娘を印象づけようかと思います。警察の無能化を進めて実地調査の機会を増やし、それに合わせて遭遇させるか、共同墓地の穴に向かった際に遭遇させようかと思います(過去の罪をいつまでも思い出さない麻希に業を煮やして、自分の姿を見せつけるなど)。透明化能力の弱体化に関しては検討中です(やはり透明化を自由に操作できていたほうが使いやすいので)。

 やはり小手先の修正では難しい部分が出てきたので、シナリオの軸は変えずに全体のリファインを行うことによってシナリオの進行が結構変わると思います。また、最終戦の描写ももう少し行おうと思います(特に《大いなる父への請願》におけるヨグ=ソトースの介入はリアルクトゥルフ神話知識がない人にもわかりやすくしようかと考えています)。また、エンディング描写に関しても千草が気を失う部分は変えませんが、麻希と会話する機会を設けてすぐに場面が移り変わらないようにしようかと思います(PLが余韻に浸りにくいという指摘があったので)。
 思った以上にいじる個所が多いので、リファインには月一杯までかかるかもしれません。また、このシナリオの他に“天から降ってきた”シナリオが一本完成しそうなので、それについても来月辺りに公開しようかと思います。間になんか一本クトゥルフ神話TRPGというゲームに関する考察記事を投下しようかとも考えていますが、とりあえず来週は今週の続きです。延々と同じシナリオ関連の記事が続いてしまっていますが、よろしければまた来週もご覧ください。


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