クトゥルフ神話TRPGサプリ『クトゥルフカルト・ナウ』紹介記事

 先週先々週は不定期な投稿になって申し訳ありませんでした。今週からはペースを戻していきたいと思っています。
 さて、今週は身内卓の一人から借りてきたサプリ『クトゥルフカルト・ナウ』のご紹介をさせていただきたいと思います。早速ですが、本編のほうに入っていきましょうか。

クトゥルフ神話TRPGサプリ・関連書籍紹介記事その1 その2 クトゥルフカルト・ナウ

 今回の記事は、目次に沿って一つ一つの項目を軽く説明を交えながら紹介していきたいと思います。とは言え、この本にはどんなことが書かれているかはこのサプリのイントロダクションを読めばだいたい把握できます。全文引用はどうかなと思うのでかいつまんで箇条書きで説明いたしますと、
・このサプリは主にキーパー向けのものです
・クトゥルフ神話に関連するカルトを10種類ほど紹介し、その目的、歴史、NPC、シナリオフックなどを紹介して現代日本シナリオを作成する際のツールとなるよう作られています。
・既刊リプレイや古い(箱版の)シナリオに登場するカルトを、現代日本との関わりを中心に収録しています。
・巻末に補遺として本家キーパーコンパニオンから“世界の秘密のカルト”を翻訳して収録しています。
 こんなところでしょうか。クトゥルフのカルト教団を10個挙げよと言われて答えられる人がどれだけいるでしょうかね?どうあれ、純クトゥルフシナリオを作りたいという方なら、ぜひ所持しておきたい一冊だと思います。

 ここのカルトの紹介の前に「現代日本とカルト」「カルトのためのキーパーガイド」と題して、カルト教団の何たるかを読んだ人に叩き込んでくれます。マインド・コントロールのタイプから一般的なカルトの儀式や種類別カルトの説明、狂信者の種類別ロールプレイ指南、幕の引き方…至れり尽くせりといった感じですね。
 10数ページにわたるこの項が終わると、サプリ本編の各カルト紹介に入っていきます。全159ページ中15~80ページがカルトの項で、基本的なメインコンテンツですね。残りがシナリオ4編、16ページほどが補遺となっています。具体的にどんなカルトについて書かれているかは、以下に箇条書きしておきましょう。
・銀の黄昏教団
・バベッジ・インコーポレイテッド
・星の智慧派
・佐比売党
・クライン生命保険相互会社
・山蓮界
・ワタツミ興産
・食屍鬼のカルト
・ショゴス教団
・マホロバPSI研究所

 全部が団体というわけではないですが、全てクトゥルフ神話に関係しています。構成としては、現代(特に日本視点で)これらのカルトがどのような状態になっているのかが書かれており、また各カルトの項目に複数のシナリオフックが付属しており、シナリオを作る際のとっかかりとなることでしょう。参考までに、それぞれのカルトがどのようなものか、・信仰対象・活動の目的・備考などを軽く紹介したいと思います。

銀の黄昏教団
・信仰の対象…クトゥルフ、ヨグ=ソトース、ニャルラトホテプなど
・活動の目的…太古の神々を復活させ、その栄光に浴すること
・備考…言わずと知れた?最強のカルト教団。不死のマスターたちを頂点に世界各地に活動拠点を持つ。現代ではだいぶ弱体化している。

バベッジ・インコーポレイテッド
・信仰の対象…ハスター
・活動の目的…コンピューターネットワークを用いた人類の進化
・備考…比較的新しい現代チックな多国籍企業。曰く、ハスターとはエントロピーとのこと。なるほどわからん。

星の智慧派
・信仰の対象…クトゥルフを中心とする神格全て
・活動の目的…邪神信仰の布教とその復活をもくろむ
・備考…比較的有名な教団の一つ。これが出てくるシナリオではだいたいナイ神父が絡んでくるイメージ。

佐比売党
・信仰の対象…シュド・メル、ミ=ゴ
・活動の目的…シュド=メルの信託により知識と権力を得る
・備考…サプリ収録の内山御大シナリオによく出てくる。わりかし複雑な背景をもっており、存外日本らしいカルトだなと感じた。

クライン生命保険相互会社
・信仰の対象…イスの偉大なる種族
・活動の目的…イス人の手助けと存在の隠匿
・備考…イス人ファンがイス人に顎で使われるだけの簡単なお仕事。活動内容はパシリ。

山蓮界
・信仰の対象…チャウグナー・フォーン
・活動の目的…チャウグナー・フォーンを新しい土地へ運ぶ存在「白い従者」の擁立
・備考…詳しくはわからないものの、かの神を新しい土地へと運びたいらしい。チョー=チョー人のカルトであり、クトゥルフ2010に掲載されている三合会と少し似ている。

ワタツミ興産
・信仰の対象…ダゴン・ハイドラ・クトゥルフ
・活動の目的…イス人の手助けと存在の隠匿
・備考…南陽探検、深きものとの混血など実にクトゥルフらしいことをやっている。

食屍鬼のカルト
・信仰の対象…「死」そのもの
・活動の目的…種としての生存
・備考…正直カルトなのかは微妙。食屍鬼の生態などが載っている。某シナリオにも出てくるとある存在によって徒党が率いられるようになったとされている?

ショゴス教団
・信仰の対象…年泰・可塑性の肉体を持つ神やグレート・オールド・ワン
・活動の目的…色々
・備考…同上。ショゴスの生態とショゴス・ロードと原ショゴスのカルティストデータが載っている。

マホロバPSI研究所
・信仰の対象…アザトース
・活動の目的…超能力研究とシステム開発…かと思いきやアザトースの支配下
・備考…某偏執病的な超能力を研究しているものの、人類には早すぎる力だった…といった感じのカルトです。専用シナリオで超能力者PCを作れなくもないかも?
こんな感じでしょうか。だいぶ種類的にはばらけていると言えるでしょうね。
 また、このサプリはシナリオを4本収録しており、その点からもお勧めできると思います。私はまだこの中の一つである『白無垢の母』しかプレイしたことはありませんが、キーパリング難易度はそれなりに高いものの非常に良くできたシナリオで、とても楽しめました。その他のシナリオタイトルは『血は海の水よりも濃くて』『しろがねコーヒー』『とある漫画家に起きたこと』です。
 最後に、補遺としてどんなことが書かれているかというと、本編から漏れたよりマイナーなカルトを集めました、といった感じのことが書かれています。流石に本編のほうに比べると量は劣りますが、データ的には遜色ないのでこちらも十分な価値があると思います。

 さて、クトゥルフカルト・ナウの紹介としてはこんな具合でしょうか。全編を通して情報の宝庫だと思います。ですが、逆に言えばネタバレの山とも言えるので、諸刃の剣でしょう。KP中心にクトゥルフ神話TRPGをプレイしているのならともかく、PL中心で、かつまだあまりクトゥルフ神話について知らないという方には、あまりお勧めはしませんね。知らないということはこのシステムを楽しむ上での重要な要素の一つでもあるので…。
 来週の記事として何を書くかを決めかねていますが、何か初心者向け記事でも書きたいなと思っています。とは言えまだ全く構想ができていないので、思いつき次第ツイッターのほうで呟こうかと。とりあえず今回はこの辺で、また来週お会いしましょう。


クトゥルフ神話TRPGサプリ・関連書籍紹介記事その1 その2 クトゥルフカルト・ナウ

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