クトゥルフ神話TRPGセッション『I will regain it』感想その4

 先週末は脆弱なニム様作成の『誇らしき獣』のKPを務めましたが、いい具合に腹の探り合いが起きてかなり良いセッションになったと思います。身内卓で回した『歌声は遠く響き渡り(秘密持ち改変版)』に匹敵するんじゃないでしょうか。秘密持ちセッションだはキーパリングが大変ですが、唯一神の視点から見れる立場なのでとても楽しいです。ただ、毎度のことながら振り返ってみると色々と思うところが出てきましたので、恐らくこのセッションの感想記事も書くことになると思います。
 さて、先週に引き続き今週も『I will regain it』の感想記事の続きから書いていきますが、その前にお知らせです。来週は私用で更新の時間があまりとれないため、申し訳ありませんが記事の更新はお休みとなります。その代わりと言っては何ですが、前々から言いつつも放置していた『歌声は遠く響き渡り(秘密持ち改変版)』を5人以上でプレイするための追加秘密、独自狂気表、ハウスルールの更新を行おうと思います。また、再来週の更新では身内卓のPLの一人が作成した1~2時間程度で終わる脱出系クローズドシナリオ『バズソウ』を公開しようと思います。
 それでは、前置きが長くなりましたが、そろそろ本編のほうに入っていきたいと思います。
その1 その2 その3 その4 その5 シナリオ




以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。



 塔の周辺に探索者達がやってきたところからスタートですね。ヤクザたちが見張りについているわけですが、PL達は相談の末この段階では見張りを排除しないことに決めました。代わりに木のうろに隠しカメラを設置し、日記にあった日付の前日までとりあえず監視を続けるという判断をしたようです(PC1は〈隠す〉90%ですしね)。まあシナリオ上何もないですし、時間も押していたのでそのまま時間を経過させました。
探索者達が動き出したのは最終日の日付が変わる前からで、ひとまず周辺で張り込むという形をとりましたね。具体的な時間もわからないので一日中立てこもる構えでしょう。ちなみに、ジャックはこの時もH&K SR9を持ち出しています。しばらく待っていて、夕方に差し掛かり夜になろうとしているころ、夜になる前に見張りを排除しておいた方が良いという結論に至り、ジャックの先制奇襲射撃に引き続き攻撃を開始しました。1ラウンドの奇襲攻撃では全員を削り切れず一太刀浴びせられる探索者(PC1)が出ましたが、幸い軽症で済みました。
【キーパリングメモ】
 PC1は『歌声は遠く響き渡り(秘密持ち改変版)』の生き残りですので、変わった技能を持っています。継続キャラは技能が活かせないことがままあるので、取り逃しの情報などをそうした技能使用を促して与えてあげるとPLに喜ばれるので、KPのテクニックとして重要だと思いますね。
 ジャックはこの場面でもライフルを持って探索者達の強力な援護射撃を行うわけですが、このシナリオのジャックの行動は「所々で強キャラ感をアピールしつつ主人公としての探索者達の立場を奪わない」ことをコンセプトに作っています。シナリオ構成上もジャックが頼れるNPCとして認識してもらえるよう振る舞わせることが効果的であると思います。味方としては心強いけど敵にしたら怖いなーなどとPLに思ってもらえれば作者の私としては完璧ですね。
 塔周辺の戦闘ですが、実はこの時ジャックは初弾を外し、その後の攻撃でも生き残りが出たためにPC1が銃撃を受けてしまいました。この時は流石に初っ端から全弾連射はあまりにあまりなので単発で発射しました。あまり露骨に探索者を生きながらえさせようとするのは無粋ですが、基本的に道中の事故死はしないよう考慮するべきだと思います。何より今回の戦闘は前座の前座ですからね。

 塔周辺の護衛を片付けた後探索者達は一先ず塔の中を調べますが、当然時間にならないと教団の幹部連中は現れませんから無人です。この時どこで彼らを待ち受けるかによって少し変わりますが、彼らは一通り探索した後幹部らが正面から入ってくると予想し、塔の屋上で狙撃手兼偵察役として屋上にジャックを配置、最上部付近に遠隔操作式セムテックス爆薬を仕掛けた上で探索者達はヤクザたちを襲った時同様塔の立っている開けた土地の外周に潜み、AOOA幹部達を挟み撃ちにするという作戦をとりました。その体制のまましばらく待機していると、屋上のほうから拳銃の射撃音が二回、そしてジャックのうめき声が聞こえるという描写を挟んでから、探索者達は屋上へ向かうことになります。
【キーパリングメモ】
 ここの部分もシナリオのミソの部分ですね。相手が魔術師とはいえ門を通って屋上までやってくるとは予想はしても対策はしにくいものです。まあ、探索者に何でも与えられる環境が整っている以上、こうでもしないとジャックの屋上のイベントに繋げられませんから、これくらいの不意打ちは許されるでしょう。逆に言えば、岩山らが来る前に屋上中に地雷をばらまくといった手段を取られるとシナリオが崩壊するので、そういう場合は地雷敷設中に殴りこみに行かせるなどして対応しましょう。探索者の行動に対処できる自信がなければ対処できるようシナリオを改変してしまうのが吉です。
 さて、屋上での処理は完全クローズドで行いましたが、流れとしては《門の創造》を使って現れた教祖岩山らが屋上に登場、ジャックのSANチェックを挟みつつ1ラウンド戦闘を行い、ジャックの射撃2回の後岩山が《手足の萎縮》を使って、ジャックのうめき声が聞こえる…という状況になっていました。また、《肉体の保護》を使って教祖を除く幹部らに2d6の魔術装甲も付与していました。シークレットダイスは簡単にPLの不安を喚起することができるので、効果的な場面では積極的に振っていきましょう。

【塔上の戦闘】
 塔上に探索者達が到着すると、《ヨグ=ソトースのこぶし》によって吹っ飛ばされた片腕を失ったジャックが探索者の方に投げ飛ばされてきます。当然、ジャックの身に何が起こったかを目で見て知ることになりますのでSANチェックです。塔上に居るのはローブをまとった男と軍服に身を包み日本刀を持つ一人の男と38式歩兵銃を持つ二人の男でした。そのまま探索者達は戦闘に入っていきます。
 DEX順で一番早いのはPC1とPC3でしたが、二人は待機を選択します。次に手番が回ってくるのはPC4だったので、所持していた遠隔操作起爆式プラスチック爆弾100gを前衛と後衛の中間の辺りに向けて〈投擲〉しました。これは命中し、〈電気修理〉ロールにも成功したため、全員に幸運の半分を振らせて失敗した前衛の幹部一人(日本刀持ち)と後衛の一人にそれぞれ5d6のダメージが入ります。前衛は四散、後衛の一人はかろうじて生き残るという惨状で、その一人も待機していたPC3の1クリスラッシュ(PC2から刀を一本借りていました)で一刀両断になりました。引き続き今度はPC2の手番が回ってきます。彼女は羅生門の時同様高い戦闘力を如何なく発揮し、4クリ装甲無視最大値切りが無傷の後衛に炸裂、一閃の下に切り捨てました。(録音音源の損傷によりPC1の行動がいまいち不明ですが、確かスタンガンの攻撃を《被害をそらす》で受け流していた気がします)また、ラウンド終了間際、片腕を失ってDEXが2下がり、拳銃技能も低下しているジャックの一発は岩山の装甲を削りました。最後は岩山の手番になりますが、PC1に《ヨグ=ソトースのこぶし》を使用、後方に吹き飛ばして地面にたたきつけられたダメージがいくらか入りました。
 続いて2ラウンド目。PL3は引き続き刀を持って切りかかりますが、岩山は《被害をそらす》を使ってダメージを軽減しながらも完全には受けきれず、刃が体に食い込みながらもギリギリ生き残ります。最終的にこの教祖をどうするかは次に手番の回ってくるPC1に委ねられることになりましたが、周りの殺せコールに流されずスタンガンによるスタン及び拘束という選択をしました。
【キーパリングメモ】
 探索者強すぎですね。この時はここまで重武装かつダイス運の良い探索者パーティは想定していなかった上、幹部の一人を削ってしまったがために1ラウンド終了時に教祖岩山だけしか残らないという悲しい状況に陥ってしまいました。緊張感も何もあったもんじゃないですが、PL達は派手な戦闘を楽しめたようなので良かったですね。まああくまで次のイベントの前座なので、長引きさえしなければこの戦闘はいいと思います。


 さて、今週で終わると思っていたのですが、ここからジャックのイベントを入れるとかなりの長さになってしまうので、塔上の決戦が終わったところで一先ず記事を切ろうと思います。来週の更新では予告の通り身内PLの自作シナリオや独自狂気表の公開をしますが、恐らく短いであろう感想記事その5が完成したらしれっと投稿するかもしれません。今週は忙しいので、無理そうなら再来週となりますが……。ともかく、来週またお会いしましょう。

クトゥルフ神話TRPGセッション『I will regain it』感想その1 その2 その3 その4 その5 シナリオ

 シナリオ中に筋弛緩剤とか使ってみたいですよね。〈薬学〉とれば使えるのでしょうか。

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