クトゥルフ神話TRPGセッション『I will regain it』感想その2

 では、先週に引き続きセッション記事を書いていきたいと思います。前回はジャックから依頼を受け、質疑応答が終わったところで終わっていましたので、今回はその続きからですね。

その1 その2 その3 その4 その5 シナリオ

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。




 ジャックの依頼を受けることを決めて質疑応答が終わった後、トニーの連絡先と山中の拠点の位置を教えられ、大使館の外へと送られて導入が終了します。ここから情報収集となるわけですが、まずは情報収集の第一歩としてハッカー(PC4)がインターネットを通じてAOOAについて調べたいと宣言し、古い情報と前置きしてAOOAが既存の宗教に属さない新興宗教団体であること、そのルーツが戦後設立された右翼団体であることなどの情報を公開しました。
【キーパリングメモ】
 演出上のことに関してですが、実は大使館に入っている時『羅生門』の時同様PC2が刀を隠して持っていた(と思っていた)らしく、流石に武器を大使館内に持ち込ませるのは警備がガバガバ過ぎるので、大使館前ゲート辺りでサングラスとスーツに身を包んだゴツいガードマンに身体検査をされるなどの行程を入れると、それっぽくなっていいかなと思います。
 またこのハッカーの情報収集に関してですが、どうやらサプリのクトゥルフ・カルト・ナウにハッカーに関してCONを1下げる代わりにネット上の噂話の調査(〈図書館〉)とコンピューターウイルスの作成(〈コンピューター技能〉)に+10%のボーナスが得られるという特別な記述がなされているらしく、今回はそれを適用しました。あまり活躍の場がなさそうな特徴や技能は(他の技能と極力被らない範囲で)定義を広く認めることも必要かと思います。

 その後、とりあえず拠点がどんな感じか見たいということで、探索者達が移動。基本的には拠点のほうに居るジャックと会話をしながら、トニーに連絡してGPS、ハーゲンダッツのクッキーバニラ、抹茶、チョコチップ味、防弾防刃チョッキを人数分、9㎜拳銃二丁、(どさくさに紛れて)セムテックス爆薬500gを頼もうと電話をかける……。
【キーパリングメモ】
 どうやら私の説明が悪かったのか、拠点の方に探索者の道具もある程度揃っているものと思っていたらしいです。探索に用いる基本は自分たちで考えて調達するもの(というかこのシナリオのある種キモの部分)なので、きちんとPLに考えてもらいましょう。
 前述のとおりの物品をPL達は第一弾で頼みましたが、とりあえずハーゲンダッツは自分たちで買わせました。特にトニーやジャックからは調達品に関しては突っ込ませませんが、所かまわずぶっぱなしそうな雰囲気なら、装備品を用いて起こしたトラブルにATUは関与しないなどと牽制しておいてもいいかもしれません(あくまで極秘任務なので、目立ちすぎるのは良くないでしょう)。

 PC4がシナリオの想定通り今度は警察のデータベースに対してハッキングを仕掛けたところ、ファンブルを出してPCがウイルスに感染して使用不能になりました。これについてはトニーに対して新しいPCを要求するということになりましたが、ここから少々情報収集に手間取ることになりました。
 まずトニーにPC要求のロールプレイを行っていたところ、ATU側から日本警察のほうに(情報収集的な意味で)働きかけをしてくれと頼んでいたんですが、まあこれは極秘捜査なので却下。(身内卓で伝説となったシナリオの生還NPCである)警察官の知り合いに協力を頼もうとしていたのですが、まあこれも最終手段としてとりあえず保留。通りすがりの宗教勧誘者に聞き込みをするというまあなんというかという手段を取ろうともしましたが、まあこれも有り得ないだろうと後回しにして、再度自宅のデスクトップパソコンからハッキングを仕掛けると宣言したハッカーにダイスを振らせ、AOOAの事務所位置を知ることに成功しました。
【キーパリングメモ】
 完全に自由と言われると、普段やっているシナリオによってはやはりグダってしまうなあということがわかりました。この後PC3が適当な右翼団体構成員から右翼団体時代のAOOAのことを知らないか聞き込みをすると宣言していたのですが、-50という裁定をしていました。確かこの時は前進の右翼組織も小規模という設定になっていたためですが、最新版のシナリオの設定ではこのようなルートからも情報が入手できるようになっています。また、同じくPC3がバイト先の雑誌社から「魔術的」な不可思議な事件が起きた事例がないか調べてくれるよう頼むと宣言したので、そういった強盗事件が起きていたという情報を与えました。
 このシナリオの自由行動時の情報はこのセッションにおける諸行動から設定が生えている節があります。

 さて、ある程度情報を集めた探索者達は、これらをジャックに報告します。報告を受けたジャックは、これ以上の情報を得るには直接事務所への潜入捜査をする必要があると判断、翌日潜入捜査を行うため全員に拠点への招集をかけます。
 翌日、前日頼んでいた装備品を受け取り一台の車でAOOA事務所へ向かいます。玄関の電子ロックはPC1とPC4の協力複合ロールで突破、ジャック(覆面)と潜入技能を持っているPC1と共に中へと入っていきます。その間、待機組は事務所近くに車を止め、PC1が持っているスマホを通じて送ってもらっている映像を見ているという体制をとっていました。事前に教えてもらったハンドサインに従ってPC1は中の捜査をしていき、教祖の日記を回収します。
 待機組のほうでは〈目星〉に成功してヤクザ風の男を目撃、様子を窺うと宣言したので車の“前から”接近、ボンネットを叩いて威嚇させました。窓ガラスやドアを開けないとあまり声が聞こえないと伝え、窓を開けると宣言したのでそちらのほうに寄って適当に因縁をつけたところ、一言二言会話した後アクセル全開で逃げていきました。
【キーパリングメモ】
 潜入組のほうは滞りなく調査が進みました。壁の写真などのアイデアロールは待機組がカバーできていましたし、情報の取りこぼしはなかったと思います。とは言え、当初は教祖の日記以外めぼしい情報源はなかったんですけどね。
 待機組のほうですが、まあこの行動はミスですね。恐らく気づきにくいだろうと想定して作っている部分もありますが、このような対処の仕方ではヤクザ風の男が事務所内に帰っていき、出口を塞ぐような形でバッタリとジャック達に出くわしてしまいますから。今回はすぐ引き返すと宣言したので特に意地の悪いことはしませんでしたが、注意を払わないようなら迎えの車がない状態で潜入組に2ターンほど戦闘してもらうことも考えていました。

 潜入組はとうとう本丸の金庫に手を付けますが、《生命の察知》により潜入が発覚、また運の悪いことに外から教団員が帰ってくると言う二正面作戦に追い込まれます。ジャックが階段のほうに向かって威嚇射撃をして足止めをしつつ、PC1も鍵開けを中断して逃げると宣言したので、イベント戦闘的に帰ってきた教団員を落とし、入り口前までやってきた車に詰め込み、拠点へと逃げ帰っていきます。
 カーチェイスのほうはこのやりとりでヤクザ教団員が一人欠けた状態でのスタートとなり、探索者に有利な状態になりました。とは言え、アイデア判定に最後まで失敗して一発確定命中の弾を車に受けていましたが…。最終的には無理にやり合うことをせず、急加速連打でヤクザカーを振り切りました。
【キーパリングメモ】
 中盤の山場である事務所潜入(カーチェイスはあくまでオプションなので)ですが、どうなることかと思いきや案外スムーズに事が運びました。この時ジャックが覆面をしているのは原作再現もありますが、この後ヤクザが全滅した時の石塔ガードマン募集にジャックが応募できるようにという伏線にもなっています(今回は3人生き残ったのでそれはありませんでしたが)。カーチェイスは全員ぶっ潰すものだと思いきや、意外にも逃げていきました。
 ちなみに実はこの車、PC4たっての希望で車を中古のスバル・インプレッサにしたため、年収基準で買える普通の車(HP40)より若干強化(HP45)されていました。こういうシナリオの展開に影響が出るタイプのものは多少慎重になるべきかとは思いますが、PLの要望というものは最大限尊重して、決して杓子定規に処理せず柔軟に対応するようにしましょう。


 今回はキリもいいのでここらへんで終わろうと思います。次回は連れ帰ったヤクザの拷問シーンからですね。それとこれはお知らせですが、今月末は所用で遠出をする可能性があり、一回更新をお休みするかもしれません。場合によっては身内の一人が作成した自作シナリオを公開することも考えていますが、詳細に関しては来週の記事更新の時までに決めておこうと思います。それでは、また来週お会いしましょう。

クトゥルフ神話TRPGセッション『I will regain it』感想その1 その2 その3 その4 その5 シナリオ

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