KPのすすめ~KP担当時のセッション前日→後日までの流れ~

 はい、前回に引き続きKPのすすめと題して私がKPを務める際の準備~当日~後日までの流れを紹介し、解説していきます。前回の記事をご覧になっていない方は、以下のリンクからどうぞ。
KPのすすめ~KP担当時のセッション一週間前→前日までの流れ~


【セッション前日】
●セッション中のタイムスケジュールを立てる
 同じ学校や職場の人間など生活環境が一緒の仲間とセッションをするのであれば気にしない人も居るかと思いますが、身内以外でやる場合、PLにもそれぞれ予定というものがありますから、予定時間を過ぎて夜遅くまでかかってしまった…などとなったら相手に迷惑がかかってしまいます。特にコンベンションのような場所でKPをする場合、基本終了時間までに確実に終わらせる必要があるため、時間管理に注意を払わないと時間に押されて最後駆け足になってしまう可能性も十分にあります。そんなことにならないよう、シナリオを最後に見返しながらタイムスケジュールを立てておきましょう。
 シナリオによって、思わぬところで時間がかかってしまいやすいシナリオとそうでないものとがあります。前者の原因として主に考えられるのは、
・探索者が行ける場所が多い
・ロールプレイが多い
・茶番が多い
・行動を迷いやすい(作戦会議が多くなる)
・単独行動、分断行動が起こりうる(単純に処理量が二倍以上に)
などでしょうか(思いついたら後で追記します)。
逆にこれらのことが起こりにくいシナリオなら、普通にシナリオを進めていけば予想外の時間延長というものは起こりにくくなります。よく「一本道シナリオ」なんて言われてしまうシナリオなんかは一つの例ですね。あからさまに自由度が低い一本道シナリオは良くないと言われてしまいますが、「事実上一本道だけど演出や雰囲気によってカモフラージュしたり、PLが自分で行動を選択している感を上手く出しているシナリオ(長い)」は結構ありますし、とても楽しめるシナリオも多くあります。もしコンベンションなどのKPが初めてで時間管理に自信がないのであれば、こういったシナリオを回すのも選択肢の一つだと思います。
 また、実際のセッションではキャラクター作成時間や休憩時間などを挟みますから、その点を考慮するようにタイムスケジュールを立てましょう。

●明日のセッションの準備
 当日になって慌てて準備して、忘れ物などをしたら大変です。最低限
・回すシナリオ
・ルールブック
・使用サプリ(あれば)
・キーパースクリーン(あれば)
・配布用キャラシ
・ダイス
・PC(必要な場合)
くらいは忘れないように、前日のうちに準備しましょう。

【セッション当日の流れ~セッション開始前まで~】

●遅刻しない
 当たり前ですが一番重要です。

●キャラシ配布
 卓やKPによって文化が違うかもしれませんが、基本的にKPをやる場合にはPLの人数分以上のキャラクターシートを持っていくと良いでしょう。忘れた人にも配布できますし、シナリオ途中で死んだとき用にもなります。

●トレーラー、推奨技能など説明
 何らかの伝達手段で先に伝えておくとしても、当日に同じ説明をしておきましょう(人によってはあえて見ないという人も居ますので)。推奨技能や継続の有無、ステータスの振り方(振り直し〇回など)、(あれば)採用ハウスルールなどもキャラシ作成の前に説明しておきます。シナリオによってはPC同士の関係性(知り合いなど)が明記されている場合があるので、このタイミングで伝えましょう。
特に戦闘のあるシナリオでは、戦闘中における〈回避〉の扱いがかなり重要となります。基本戦闘ルールでは〈回避〉を行うとそのラウンド中攻撃ができなくなりますが、〈回避〉を行っても攻撃可能としている卓は結構見受けられますから、必ず説明しておきましょう。また、技能値の上限をハウスルールで設定している場合も忘れずに説明しましょう。
また、私の場合後でセッション内容を反省するために、セッション中の音声を(ほぼ)毎回録音しています。録音するのであれば、事前にきちんと許可をとりましょう。

●キャラシ作成
 職業決めやステ振りの際、卓内におけるルールブック、サプリ不足は往々にして起こりがちです。積極的に自分のルルブ、サプリはPLに貸し出しましょう。また、慣れているとわかりにくいですが、クトゥルフ神話TRPGのシステムというものは案外複雑です。参加者に初心者が居る場合、ステータスの説明から技能の説明に至るまで、キャラクター作成のレクチャーをしてあげましょう。

●キャラクターシート確認
 キャラクターシートが完成した人から順に見せてもらい、技能ポイントや趣味技能ポイントの割り振り、推奨技能の取得度を確認します。継続PCの場合も同様です。

私の経験上、だいたいここまでで一時間くらいかかります。絵心がある人は似顔絵描きなどをしたりしますが、あまり時間をかけすぎて他の人を待たせるようであれば、切り上げてもらうよう促すのもKPの仕事です。

【セッション当日の流れ~セッション開始後~】
●キャラクター説明
 PCの紹介を各々のPLにしてもらいます。PCの性格や持っている技能などが主な内容となるでしょう。

●導入
 シナリオの導入です。シナリオによっては個々での技能使用を想定するものがありますが、人によっては「導入では技能を使わないもの」と考えている人も居ますので、必要に応じて技能使用を諭すか促すかをしましょう。

●セッション中の休憩時間
 休憩時間や(一日卓の場合は)昼食時間を数時間ごとに設けます。休憩は10分くらい、食事は30~60分くらいでしょうか。こうした時間を想定せずにセッション予想時間やタイムスケジュールを立ててしまうと、時間が足りずに焦ってしまいますから注意しましょう。
 休憩時間は、セッションの進行度合いを見てペース配分やキーパリングを考えなおす時間でもあります。KPはPLと同等の立場とは言うものの、シナリオの進行においては事実上絶対的な権限を持っています。何かシナリオの運行上どうしても不都合がある場合(主に時間が押しているなど)は、シナリオの改変はもちろん、やや強引な手法(複数個所で手に入る情報をまとめて提供する、アイデアロールなど)を使ってでもシナリオを進行させる決断をしましょう。たいていのシナリオはクライマックスに力を入れていますから、最後駆け足になってしまうことだけは避けるべきです。

●感想戦、成長処理
 セッションが終わったら、シナリオのネタバラしと成長処理を行います。この時を見据えて、出してない情報なんかは印をつけておくとか、メモしておくとなお良いです。マルチエンディングのシナリオなんかは、その他のエンディングについても話してあげましょう。たいていのことはPL側から質問されると思いますが、未判明の情報についてはKP側から教えてあげないとPLは気づかないものです。

【セッション後日】
 KPをしていれば誰しも「あそこでああしておけば良かった…」「あそこの処理でもたついたのは失敗だった…」「あの処理の時PLは不満そうにしてたな…」と後から思うことがあると思います。たいていのKPは反省点のないキーパリングなんてしていないと思うので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。ただし、次回以降反省点を活かせるようにどうすれば良かったかを(録音していればそれを聞きなおして)考えてみましょう。


 こんなところでしょうか。しれっと先週の記事の名前を変えていますが、まあ気にせずに。そんな書くこともないかなと思っていたのですが、書き始めると案外筆が進むもので(ならさっさと上げろと言いたいところですが、抱えている案件と同時並行して書いていたらうっかりこんな時間になってしまいました。申し訳ない)、それなりの長さになってしまいました。ある程度KPになれた人間がKPをやったことがない方向けに書いているので、もしかしたらまだ書き足りない部分があるかもしれません。ちょうど今週の日曜日に私がKPを務めるセッションがありますので、何か足りないことがあれば随時追記しようと思います。次週は何を書こうか迷い中ですが、キーパリングに関する何かを書こうかなーと漠然と考えています。それでは、今週はこの辺で。また次週お会いしましょう。

こちらの新作サプリの発売日は9月30日です。ご購入を検討の方はご予約などを忘れずに。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック