秘密持ち改変シナリオ『歌声は遠く響き渡り』紹介・キーパリングサポート記事その2

 お休みの週が一週ずれてしまいましたが、ブログ更新です。
 ツイッターのほうをご覧になってない方は突然の更新停止の様に思われてしまったかもしれません。確かアドブロックを入れていると右下に張ってあるブログパーツのツイッターも表示されなかったと記憶していますので、今後何らかの事情で更新が遅れたり、一周お休みする場合には最新記事の上部にその旨を書くなど何らかの工夫をしたいと思います。更新先送りを知らずに当ブログまでお越しいただいた方にはまことに申し訳ございませんでした。
 さて、今回の更新ですが、先にツイッターなどでお伝えした限りでは記事の文字量がおすぎるということで分割して二記事を一気に上げるということでした。しかし、『I will regain it』の時にもありましたように、自分でシナリオを上げている場合にはわざわざ記事を書かなくともシナリオ中に盛り込むことで文量をかなり削減できることにきづきました。そのため、シナリオを回しやすくするための一言メモなんかは全部シナリオ記事の法に盛り込んであります。その結果、今回の記事はほとんどが秘密の説明であり、予告より大分ライトな記事に仕上がりました。わざわざ記事を見るよりこうした方が実用的だろうと判断した次第です。
 さて、ではそろそろ本編のほうに入っていきたいと思います。

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。



 最初に書きますが、PC2以外に与えられている「推理」ですが、これは各PCの解説を書き終わった後に説明することとします。
 まずPC1ですが、彼はバランスの取れた存在です。自分の持っている呪文は不完全さ故に使いやすく、またそれによりメイファのターゲットになりやすくなっています。端で牽制しあっているPC3人の状況を訝しみ、PCに対して呪文を使う可能性も高いでしょう。また、NPCに対して使うことで事件解決の糸口や証拠を見つけることができるかもしれません。セッションの流れを左右することのできる存在ですから積極的に行動してくれるPLにこの秘密を与えるのが良いと思いますが、一番難易度の低い秘密でもありますので、初心者向けの秘密でもあります。

 次にPC2ですが、彼はPC4人の中で一番難易度が高いと思われます。まず彼はNPCを含めた全員の中から目的のアイドルをできるだけ秘密裏に見つけ出し、かつそのアイドルがツアーに参加している証拠を手に入れたうえで帰らないといけません(しかも、PC3にPC1の秘密がばれていた場合、その対処もしなければなりません)。彼はベストエンド到達の条件として唯一謎を解く必要性がないPCなので自分の任務達成に集中することができますが、当然彼のアイドル捜索は他のPLに怪しまれるリスクを伴っています。そして、PC3の盗撮行為が発覚した場合、彼を自分と同業者か、あるいは対立する存在かと勘違いする可能性もあります。さらに、唯一このシナリオの核心に迫る事前情報を持っている上、使いどころによっては強力な効果を発揮する〈芸術:スリ〉技能を持っているなど、彼もまたセッションの流れを左右する存在です。難易度と動きにくさも相まって、このシナリオ中最高の難易度の秘密だと思いますので、可能な限りPL慣れしている人にこの秘密を渡すべきでしょう。

 次にPC3ですが、これはなかなか異色な秘密です。渡されたPLはギャグ枠かと思うかもしれません。盗撮をしないと禁断症状が起こる時点であながち間違っていませんが。本人は気づかないでしょうが、このPCは潜在的にPC3、PC4と対立する可能性を秘めています。発覚した場合、NPCに対してこそロールプレイと交渉技能で上手く言い逃れできる可能性はあるかもしれませんが、利害が対立する2PCに対しては疑いの目を向けられるでしょうし、PC1にも怪しまれることでしょう(実際はしょうもない理由ですが)。軽200ポイントものボーナスと職業技能化がありますので最初こそなんとかなるでしょうが、警戒される可能性のある後半になると盗撮行為が疑われたり、発覚しやすくなっています。ロールプレイがうまい人やノリのいい人向けの秘密でしょう(私が回した時は自ら進んで毎日全員を盗撮すると言ってくれたので、隠しカメラ付きのボールペンやライターなど、様々な隠しカメラグッズの持ち込みを許可しました。うちライターは外でPC同士一服がてら盗撮した時、ファンブルを出して爆発しましたが。)。

 最後にPC4です。PC3とはまた変わったタイプですが、彼女もまた正体を隠す必要のある秘密です。盗撮を常に行わなければならないPC3よりはマシかもしれませんが、朝起きて〈変装〉に失敗していると、ピンチに陥る可能性が高まります。また、死体発見はだいたい朝に起きるので、朝起きるのが遅いと〈変装〉するタイミングを逃してしまう可能性もあるでしょう。私の場合実際そういう場面があり、早くメイクすることはできないかと言われたので、その時はある程度のマイナス補正をかけることで許可しました。彼女はオリジナルの《セイレーンの歌声》の呪文を持っており、非常に強力ですが、逆にその強力さゆえに使いづらいという性質を持っています(私が回した際も結局使うことはありませんでした)。総合すると、PC2,PC3に比べれば動きやすさは高いので、やや万人向けの秘密です。仮に激写されたとしても、本人が気づかずにそのまま進んでいく可能性もありますけどね。

 さて、前述した推理に関してですが、“私が回した時は”扱いが難しかったです。元々これは脆弱なニムさんの『人狼村』のシナリオに導入されていたシステムですが、現在シナリオ内にあるガイドラインなしでやったところ、初っ端から犯人当てに来られて非常に困惑しました。その結果セッション中に作成したのがシナリオに付属している推理のガイドラインの原型となっています。これを推理可能なPC担当のPLに前もって渡しておけば、それに従ってKPが正否を判定すればよいだけなので私が経験したようなグダグダは起きないかと思いますが、自信がない方は思い切って削除するのも手だと思います。
 
 最後にこのシナリオの流れに関してですが、基本的に探索者達は夜にあまり探索の行動をしないと思うので、日吉殺害~三日目の夜までにちょうどある程度の情報が集まるだろうと思います(最も重要な情報である《魂の歌》に関する記述が隠された図書室に関しては物置・メイファの部屋・ボイラー室の三か所へ行ったとき存在に気付くという形をとれば早々に見つかることはないはずです)。そこからは探索者次第でしょう。緒方洗脳までの間に上手く情報を収集していけば、探偵漫画よろしく推理披露パートへと移るかもしれませんし、逆に誰も固まって寝ようとせずに探索者のうち誰か一人が犠牲者になる可能性もあります。しかし、最も可能性が高いのはおそらくメイファの容疑を固めきれずに緒方洗脳・誘拐ルートへ進んでいくパターンでしょう(私が回した際もそうでした)。私が、そしておそらくこの改変シナリオの原作者である日吉秀介様も想定している基本ルートはこのルートだと思います。とはいえ、このルートだとメイファとの最終決戦に追いつけないPCが出る可能性もあるので、一人が追い付けば遅くとも2,3ターンで追いつけるような裁定を下した方が良いでしょう。

 さて、素晴らしい原作を元にした私の改変シナリオですが、以降もシナリオ本編の加筆は続けるものの先々週の記事と本記事をもって秘密持ち改変版『歌声は遠く響き渡り』紹介・キーパリングサポート記事は終了です。次回以降の記事は現在何を書くか現在未定です。何も思いつかなければ、以前から書こうかと思っていた初心者向けの記事を書くかもしれません。今週末はコンベンションで私が『腕に刻まれる死』を回し、またPLとしてひまつぶし卓様の『真理の代償』というシナリオのセッションに参加することになっているので、その時のことを書くかもしれません(録音できないので難しいかもですが)。
 では、また来週お会いしましょう。


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