クトゥルフ神話TRPGセッション『エレベーターの恐怖』感想その2

GW中は予定されていたセッション3つ中2つがキャンセルとなってしまい、あまりクトゥルフ充できませんでした。その間何をしていたかというと、身内卓の人からの再三の勧誘を受け、今更ながらWoTというゲームをDLして小隊を組み、ひたすらやりこんでいました。GW中ブログ投稿やシナリオの執筆などもしたかったんですが、いかんせん熱中してしまい結果は御覧の有様です。GW中の投稿を期待されていた方には申し訳ありません。
また今回のセッションですが、このセッションの近辺に行われたセッションがかなり長引いてしまったため、時間管理をやや厳しめに行っています。本編上でもその場面で書きますが、その関係上キーパリングにやや強引な部分が見受けられます。あらかじめご了承ください。
それでは、本編のほうに入っていきます。
※この記事はクトゥルフ神話TRPGセッション『エレベーターの恐怖』感想その2です。その1をご覧になっていない方はまずそちらをご覧ください。

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。



今回は秘密持ちシナリオの感想記事であるため、いつもはさらっと流しているPCの紹介と同時に各々の持つ秘密を明示します。基本的にはシナリオ本編の秘密からは弄っていませんが、シナリオの性質上その秘密を持つにふさわしいと思うPLに各々の秘密を配布しました。では、以下に示していきます。

PC1:甲賀忍者(警察官)
忍者一族の末裔であり手裏剣やクナイなどを持つものの、紛失癖がありその関係上拳銃を持たせてもらえないという設定でした。中の人はバランスの取れたプレイングをするPLです。(羅生門の忍者とは全く無関係です。)

与えた秘密は以下となります。
>貴方は以前この悪夢のエレベーターに兄が乗っていた事を知っている。「眠ったらエレベーターに乗ってしまう」そう言ってから兄の様子は豹変していった。
>二日目は一心不乱に調べ物を行っていた。
>三日目には異常なほどのドリンク剤や眠気覚ましを買い込んでいた。
>四日目には眠くならないようにと両手両足の爪を自分で剥がしていた。
>だがそんな兄を見かねた両親が病院に連れて行った五日目の朝、兄は謎の死亡を遂げた。

PC2:『まれびとの島』からの継続PC(猟師)
森に住む猟師という設定。ショットガン技能70%の他、12%の〈クトゥルフ神話〉技能を持っていました。秘密持ちシナリオである関係上、持ち物の中に身分を特定できるものを一切持たせず、唯一開示できるのは上記シナリオ上での愛称をもじったコードネームのみという条件での参加です。中の人は私と同じくらいのセッション数を全てプレイヤーで経験してきている経験豊富なPLで、シナリオの展開を読まれないようにいつも苦労しています。巻き込まれ方シナリオで探索者の動機づけに苦心しているため、この秘密を与えました。

与えた秘密は以下となります。
>貴方はあるオカルト組織に所属している。メンバーの一人がこの怪談を調べた後に死亡した。メンバーの調査ノートを貴方は自宅に持っている。
>一日目:エレベーターに乗った。途中で止まって完全に動かない。時計も動かず、丸一日くらいの時間が流れたであろう時、一人が強引に外に出ようとして、落下した。その後直ぐにエレベーターは乗り込んだ階に到着して我々は脱出できた。その後一人で色々調べたが死体すら発見できなかった。これは何かの力が働いている可能性がある。
>二日目:最悪の目覚めとしか言えないだろう、どうやら眠っている間にあのエレベーターに飛ばされていた。精神だけなのか、肉体だけなのか、痛みも苦しみも本物だった。なにせ一人が死ぬまで出られないのだから。早いところ原因を判明しなければ、明日は我が身だ。
>そして最後にこう乱雑に書かれている。『わかった、奴だ、紛れ込んでいる奴を倒せばこの呪いは終わる!もう時間がない、何としても夜に―』
>その夜彼は死んだようだ。互いに貸し借りのある関係である貴方は代わりに原因を究明することにした。

PC3:カルト狂信者(アラサーの女性)
たしかあまり深い設定はなかったと思いますが、小型ナイフとスタンガンを持ち歩いていました。中の人のシナリオ経験は身内卓の中で一番浅くやや言葉少ななものの、鋭い指摘や発言で探索の方向性を決めることが多いPLです。時々謎行動に走ることがあるものの基本的に温和な方なので、あえてこの秘密を与えました。

与えた秘密は以下となります。
>貴方はこの怪談を特に調べており、この悪夢のエレベーターの生存者を知っている。もはやまともに会話をすることのできない程正気を失った彼は一言だけこういった「あの場所から生還するには、全員を殺すか、紛れ込んでいる悪魔を倒すしか無い……俺は全員を殺した」彼はその後自殺した。

PC4:快楽殺人者(不動産会社社員6月4日追記:キャラシを見直したところ、彼は不動産会社社員を騙る暴力団雇われのヒットマンでした。)
我流の武道に精通するシリアルキラーでした。中の人はPC2以上にセッションを経験しておりKP経験も私と同じかそれ以上ある上、他のTRPGシステムにも手を出している方です。PLとしては謎行動と謎思考を行うことがままあるものの、経験に裏打ちされたプレイングは頼もしいものです。この秘密は一番難易度が高いですが、彼なら上手くやってくれるだろうと思って渡しました。

与えた秘密は以下となります。
>貴方は殺人者である。既に10人もの人間を殺害している。だが証拠だけは残さない用に細心の注意を払いつつ行動していた。今回怪談の噂を聞きつけ、見立て殺人をやってみようか等と思いつつ現場のエレベーターに姿を表した。
>貴方は狂人ではないがそれに近い、何故なら人を殺したくて仕方ないからだ。
>なおこの秘密を所持するものは死体を見てもSANチェックは行わない。ただし異常な死に方を目撃した場合等はKPの判断でSANチェックを行う。

キャラメイク時に気になった点としては、死亡率の高さからPvPを予想してか不意打ちをしたがるプレイヤーが多いな、ということです。裁量はキーパーに任されますが、基本的にPvPの発生しうる秘密持ちシナリオにおいては、一方の有利が一方の不利になるということを念頭に置く必要があるでしょう(不意打ちに際し隠密系の技能使用を求めるなどしてバランスをとったり)。
例えば、脆弱なニム様のリプレイ動画にもあったような初手フラッシュガンは判断の分かれるところでしょう。私ならPLのフラッシュガンの構造説明によって裁定を考えます。説明が妥当であれば無ロール不意打ちも認めざるを得ないと思います。今回のセッションであった例だと、武器による不意打ちをしたいというPLに対して当該武器の大きさに応じた〈隠す〉ロールと使用時における〈忍び歩き〉ロールを求めました。

もうこれを書くのも何度目かわかりませんが、また前置きが長くなってしまいました。ではここからセッション中の内容へと入っていきます。

初日ですが、NPC二人が死ぬまではほぼ導入ですので基本的にはサクサク進行を心がけるのが良いと思います。このシナリオのみならず他のシナリオにも言えることですが、NPCの自己紹介は冗長になりがちですので、里中孝二はスーツ姿に社員証を首からぶら下げていることに(名前を誰からも確認できるように)してもいいでしょう。中に入っているものを考えるのが面倒だったのでかばんは落下した時に葬りましたが、死体を調べれば名刺くらいは出てくるでしょうし、特に難易度には影響ないかと思います。里中孝二が人間であるというのは一つの大きなヒントであるため、詩の意味を紐解けていないうちにさっさと伏線を張っておきましょう。如月美智子の名前は里中との会話で自然に名乗らせればいいと思います。この時、如月美智子が主婦であるということを印象づけるため、私服で買い物袋を提げているなどといった描写をするといいと思います。この二人は生前、死後ともに(人間、ニャルであるという)伏線の描写を行う必要があります。くれぐれも描写の不手際によるミスリードが起こらないよう注意を払いましょう。

ここで、時間短縮の関係上誘導処理を行った部分があります。里中落下死までの流れでPLの一人が持ち込んでいたロープを里中に結びつけようとしたりしていましたが、里中の口を借りて「大丈夫だ、問題ない」的なことを述べて納得させ、さっさとアイキャンフライさせてしまいました。この誘導処理を行った理由は、おおよそ4時間で終わらせようと考えていたにもかかわらず、詩を聞いたことによるSANチェック、発狂処理、探索etcで里中が落下するタイミングで既に50分が経過しており、焦っていたことが関係しています。しかし、今考えれば重力加速度を弄るなどしてアイデアロール成功で「エレベーターの外の空間は地球上の空間とは違うのではないか」などと小さなヒントを出せばよかったかなと思います。
如月美智子の死亡シーンはシナリオ通りに進めればサクッと終わると思います。美智子の死に関して言えば、死に方の違いからPL1とPL2が早々に怪しんでいましたね。今後のキーパリング次第な部分もありますが、如月美智子の死は明らかに通常の死に方とは違っています。この点は如月美智子を怪しむことのできる有力な視点の一つですから、PC達が手も足も出なさそうならこの視点にもやをかけるのはよしましょう。後述しますが、早々に如月美智子に疑いが向いてしまったので私は少しノイズを入れました。

さて、今回のセッションでは導入中にアクシデントが一つ発生しました。
シナリオを見てもらえればわかる通りこのシナリオは結構エグい勢いでSAN値が削れていきます。極端にSAN値が低いPCは居なかったんですが、短期発狂が二名発生(どちらも感情の噴出ということで大泣きと大笑いをしてもらいました)、そして里中の死体発見時にはなんとPC2が不定入りしてしまいました(シナリオ開始時でSAN値が40、里中の死体発見時にぴったり突入)。狂気の内容は反響言語・反響動作ということでぶつぶつ復唱しながらある程度周りに合わせた動きができるが、あくまで不定なので自主的な行動はできないという裁定にしました。これはせめて探索要員として周りに追随してダイスは振れるように、という配慮です。
ただし、流石にこのままではあまりにあまりなので、〈精神分析〉成功でSAN値を1点回復、不定の狂気も解けるという措置をとりました。この処理に関してはもはや致し方ないかなと思います。流石にこのまま自主的に動けず死んでいくというのは…。KP権限でもっと他の、発症していてもある程度動ける系の狂気にしておけば良かったかなと今にして思います。不定入りしそうなPCがいる時は、前もって処理を考えておいた方が良いですね。
なお、秘密持ちシナリオは総じてKPの負担が重いですから、今後KPとして秘密持ちシナリオを回そうと思っている方は、事前の準備やシュミレーションがほぼ必須であることを肝に銘じていてください。

今回はキリがいいのでここで切ります(シャレではございません)。次回は量的に二日目~三日目の出来事について記事を書くと思います。おそらく全4回で終わるかと。毎回画像か何かをあげたいと思っているんですが、今回はソフトークで作った冒頭の詩の声を上げてみようかと思います。このままだと漢字がわかりませんが、ただの言葉ではなく脳裏に直接焼き付く言葉なので、PLから尋ねられたら意味も含めて伝えていいでしょう。いっそ流し終えた後にでも詩を公開してしまって良いかもしれません。ゆっくりボイスは雰囲気が出るもののやはり聞き取りやすさには難がありますので…。
では、また来週お会いしましょう。
エレベーター詩.wav

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