クトゥルフ神話TRPGシナリオ『羅生門』感想

はい、それでは予告にあったとおりシナリオ『羅生門』の感想を書いていこうと思います。経験の浅い私ではあまり大したことは書けませんが、やや批評めいた記事になっているかと思います。また、この記事では自分がPLとして参加した時の体験をベースに感想を書いています。他の方がセッションする際には自分が受けた印象とギャップが生じている可能性がありますが、その点についてはご理解ください。
ネタバレを多分に含む記事になっているので、未プレイの方はご注意ください。KPとして『羅生門』を回そうかなと考えている方は参考になるかと思います。
また、この記事は当ブログのクトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その1~6をすべて読んだという前提で書いているため、この記事だけを見ている方は違和感のある部分があるかもしれませんが、その点はご了承ください。
前置きが長くなりましたが、これより本編の始まりです。

その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。


まずこのシナリオにおける最大の良い点は、記事中で何度か書いている通り雰囲気の良さですね。むったんが巫女服で京都徘徊してたりPCが刀持ってうろうろすることを気にしなければ、京都の雰囲気を想像しながらプレイできると思います。付属のBGMも(ボイセだといろいろ面倒なんですが)雰囲気を醸し出すのにはなかなかいいものでしたしね。後は、漢字の件と同様、より雰囲気を出すため実際の京都の風景なんかを参考画像としてPLに提示するとより効果的かと思います。自分も最近はシナリオの舞台のイメージ画像を用意していますが、概ね好評です。ドリームランドとかになると用意するのは難しいでしょうけどね。
また、後半から終盤にかけて響と初音の関係や奏の動き、響の失踪時からの足取りが明らかになっていく部分は、手探り状態が続いていたこともあり、推理大好きなPLとしては「こういうことだったのか!」となり、プレイしていて楽しかったです(頭の悪い書き方ですが表現が思いつきませんでした)。

さて、プレイングという観点からこのシナリオを考えてみますと、私はこのシナリオを初心者向けだけど熟練者にはちょっと物足りないシナリオかなという結論に至りました。
このシナリオはだいたい探索を進めて行けば次にどこへ行けばわかるような構成になっているため、初心者でも迷いにくいシナリオです。しかし、逆に言えば行き先がだいたい決まってくるので、プレイヤーによっては自分で考えて行動するよりシナリオに動かされている感を覚えるのではないかなと思います。私は情報の吟味に気を取られていたためあまり気になりませんでしたが。私はまだシナリオを見せてもらってない関係上、自分が行ったところ以外の設定がどうなっているかはまだわかりませんが、プレイを振り返ってみると後半はややいわゆるおつかいゲーっぽいかなと思いました。
また、ハンドアウトが結構キツ目なので思い通りの探索者作成が少ししにくい部分がありますね。まあ、ここらへんは改変でなんとかできると思います。また、このシナリオは全体的な難易度が低い上、神格の察しも付きやすいですから、その辺りも熟練プレイヤーには物足りなく感じるかもしれません。
難易度が低いという点では、最終戦時に響がコーヒーをぶっかけていたという設定も使わなくてもいいかと思いました。クモの伏線を張っている以上、神格が待ち受けているであろう最終戦に事前情報を基に準備をしないのは不用意かと思いますし、持っているアーティファクトが強力ですから、あの場面でコーヒーを持ってこなければ戦闘で響か、あるいはPCが一人死ぬかもしれないくらいの難易度で十分だと思います。
あと、個人的な好みで言えば、もう少し序盤~中盤に事件に関する情報が出たらよかったなと思います。後半に出てくる情報以外にも序盤~中盤でもっと伏線や推理できる部分があったらよかったですね。まあこれに関してはさじ加減が途方もなく難しいですし、ここまで要求するのは酷過ぎますが…。

少々ネガティブな批評が続いてしまいましたが、シナリオというのは好みに応じて改変すればいいだけです。生の状態でもかなり優良なシナリオですし、中身がかなりしっかり作られている印象をプレイ中にも受けましたので、改変ベースとしてもかなり使いやすいと思います。販売価格1000円でBGMとこのシナリオと短編シナリオ、そしてそのリプレイがついてくるのであれば、同人シナリオとしては結構お得じゃないでしょうか(シナリオのリプレイを見ることは、自分がそのキーパリングをする上で非常に役に立ちます)。
とはいえ、今はネット上に無料のシナリオが氾濫している時代です。このシナリオの作者様はニコニコ動画でリプレイ動画を上げているらしいので、まずはそちらをご覧頂いて、興味が出たら買う、と言った感じでも十分かと思います。

ではこの辺で、長く続いたシナリオ『羅生門』に関する一連の記事を終わらせようと思います。長らくお付き合いいただいてありがとうございました。

2aad63bd026f00c6ebb631496469c0fd_s.jpg

クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

この記事へのコメント

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/437323660

この記事へのトラックバック