クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その6

今回の記事で長く続いた『羅生門』の記事も(感想を除き)完結です。こんなに長々と続いてしまって見ている方も大変だったかと思います。この辺の文章のまとめ方の下手さが全体的に自分が回すシナリオのセッション時間が長引く原因なのかなと反省しております。申し訳ありません。
そしてここまで見続けてくださった方達に感謝の意を表します。
では、これより前回の続きから記事を書いていきます。

※この記事はオンラインボイスセッション『羅生門』についての感想の続きです。その1~5をご覧になっていない方は先にそちらをご覧ください。

その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。



洞窟の中は、通常ではありえないほど太い蜘蛛の糸が、外壁に生い茂るツタ類のごとくびっしりと壁に張り付いていた。糸は粘着質で、ある程度中が広いとはいえ触れないよう機敏に動くのが困難であることを予感させる(具体的には回避が半分になるくらい)。糸は切れ目なく奥まで続いているらしく、仮に洞窟内で火でも使おうものなら糸を伝って大惨事になることは目に見えていた。耳を澄ませてみても敵の気配はまだしない(〈聞き耳〉成功)ことから、地下室に入った時と同じ隊列で洞窟の中を進んでいく。
ふと道の両端に目をやると、日用品や携帯電話などに混じって人骨などが落ちていることも確認できる。忍者はそのドクロと目があってしまい、苦虫を奥歯ですりつぶしたような感覚を覚えた(現在SAN値1点減少)。そんな中、しばらく警戒しながら歩いていると、不意に珈琲の匂いが鼻につく。下を見やると、なんと水筒が落ちている。響の部屋の本に書いてあった「蜘蛛はコーヒーで酔っ払う」という記述を思い出し、中身があることを期待して確認するも、残念ながら空であった。付近に水筒などが見受けられないことからも、これは我々以外にこの情報を知る人物、つまり響が遺棄していったものであろうと推測を立てる。この先に響がいるであろうことをますます確信しつつ、更に洞窟を先に進んでいく…。

この描写を聞いた時、戦闘に制限をかけるにしては中々うまいアイデアだなと思いました。忍者は回避に30ほど降っていたので悲しくなりましたが。イメージではアーチ状の壁と天井にびっしりと付いている感じでしたが、床にも糸が張り巡らされていたんでしょうかね。火を使うと云々のところは、KPから特に警告されていました。忍者が装備で目潰し(噴射式催涙スプレー)とライターを所持していたため、忍者ファイアーを警戒していたのでしょう。事実注意される前には実際にやろうとしていましたしね。
ちなみに、ドクロに関しては目星のファンブル処理です。水筒を見つけた時は助かったと思いましたがまさかの空という…。まあ本当にここに落ちていたら甘すぎるかなと思うのでちょうどいいと思います。しかも奥へ行ったはずの響の水筒が個々にあるということは、彼女はコーヒーをこの先にいるであろうクモにぶっかけていない可能性が高いです。この時私は刀がかなり強いのでどうにかなる可能性も考えていましたが、響だけ回収して洞窟出たあと放火するプランも具体的に考え始めていました。奥にいる神話生物の攻撃が受け流し不可二回攻撃とかだったら軽く死ねますからね。
【プレイングメモ】
書いていて気付きましたが、水筒を確認した時周りにコーヒーが付近にこぼれていないか確認するのを忘れていましたね。あまりこういう事態は多くないですが、情報源や凶器、あるいは死体が元あった場所から移されている、というのは推理系漫画などでもお馴染みの手法です。常にやられるとKPにとっては恐ろしい行動だったりしますが、「本当にそれは元からその場所にあったものなのかどうか確認すること」が、真相を突き止める大きな鍵になりうるということを、探索が行き詰まった時にでも思い出してみてください。

洞窟を奥まで進んでいくと、広い空間が見えた。敵がいることを想定し、忍者は脇差しを抜いて手裏剣を構え、JD剣士が道中刺さってた刀、クラッシャーが奏が持っていた刀を装備、またむったんには最初からJD剣士が持っていた模造刀を持たせ、広い空間へと入っていく。そこにあった光景は、四肢を蜘蛛の巣に絡め取られた響と、初音の部屋で見たクモよりも、そして洞窟の外で見たクモの死骸よりもさらに大きなクモ…寺の石碑に書いてあった妖怪土蜘蛛であった。しかし、土蜘蛛の8本足のうち一本がすでに切り捨てられており、更に土蜘蛛自体も、響の方へ向かって歩いているもののその足取りはフラフラとしていた。その様子を人間風に言うなら千鳥足であろう。どうやら土蜘蛛は酩酊状態にあるらしいことが見て取れた(アイデア成功)。しかし、同時にその酩酊状態が長くは続かなさそうだということもわかった。広い空間にはコーヒーの香りが広がっており、状況的にこれは響が土蜘蛛にコーヒーをかけたものと思われる。どこをどうやったら水筒や刀があんなとこに吹っ飛ぶのかは分からないが、ともかく元凶たる六角を探す前にこのバケモノを片付けて響を助けなければならない。探索者一行はその異形の存在にうろたえ中には正気を失いかけた者もいたものの、全員武器を構え、臨戦態勢を取る…。

やっと響とご対面できました(気絶していますが)。ここで想像したのはキリストのポーズでしたね。とうとう神話生物らしきものが出てきましたが、こいつの正体は言わなくてもわかりますかね?リアル神話技能が高い人はもっと前から予想がついていたかもしれません。このクモはアトラック=ナチャというグレート・オールド・ワンです。【5月26日追記】確認したところ、このクモはレンのクモでした。響との戦闘で弱っていたのかと思いましたが、コーヒーをぶっかけられただけのようですね。なぜ信仰している神とは違う神話生物がここにいるのかは…シナリオを買って参照してください。ちなみに私は名前だけは知っていたけど詳しくは知らないといった感じでした。
それにしてもなんで刀や水筒が道端にしてられていたにも関わらず土蜘蛛にこれだけのダメージが入っていたのでしょうかね?逃げる途中にポロポロ捨てていったけど結局捕まったとかでしょうか?まあ突っこんだら負けな場面は今までもありましたし、とりあえずここもスルーしました。
あと地味ですが、ここで発狂しなかったのは幸いですね。妖刀持ちが逃げ出したりでもしたらかなり致命的だったでしょう。
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【作戦会議】
今回は戦闘に入る前に、作戦会議をしました。主な内容は、響の救出を優先するか、土蜘蛛をブチ殺すのを先にするかです。ちなみにDEXは忍者が17で最初の手番でした。大体2ラウンドで酩酊状態が切れるとのことだったので、私は響の救出、もとい蜘蛛の巣の切断をしたいと主張しました。PL2人は微妙な反応でしたが、メタ的に装甲を持っていた場合忍者が火力不足なこと(メインウェポンの手裏剣(技能値72)は期待値が4、脇差しは期待値7ながら(技能値50))、固定目標だから脇差しの命中率補正を期待できること、このラウンドで響救出にとりかからないと、蜘蛛の糸の強度や出目によって次ラウンドで救出できずに殺されてしまう可能性があることを伝え、とりあえず忍者とむったんが響救出のための行動をし、残る二人が土蜘蛛と対峙するという形を取ることで合意しました。

状況を確認すると、まず忍者は真っ先に響を拘束する蜘蛛の糸に斬りかかった。手応えはあったものの、響を拘束する全ての糸を切断するには残念ながら至らなかった。次に動いたのはクラッシャーである。手に持っているのは妖刀であったが、その力を使うことは命を削ることと同義であり、命取りにもなりかねないため、まずはその力をやや抑えつつ上段から斬りかかった。狙いは正確であったが、クモの巨体に距離を見誤ったか、土蜘蛛の表皮を数ミリ削り取るだけの結果に終わる。クラッシャーに入れ替わり、続いてJD剣士がクモに斬りかかった。彼女は手に持つ妖刀に自らの正気を捧げ、鞘から抜きつつ(〈居合〉成功)土蜘蛛に斬りかかる。彼女のはなった一閃はクモの厚い体皮を物ともせずその体を深く切り裂き、その傷口からはおよそ生き物とは思えない、緑青を思わせる体液を吹き出した。土蜘蛛はその鈍い動きすら止めてしまい、完全に動かなくなる。3人に出遅れ、むったんも忍者の後に続いて響を救出すべく蜘蛛の糸を模造刀で切り払い、響を拘束する全ての蜘蛛の糸を取り払うことに成功した。倒れる響を忍者が受け止め、しばし静寂が訪れる…。

こんな描写がセッション中にできたらいいなあと思いながら書いてました(実際の戦闘描写はわりかし普通でした)。戦闘って意外と時間がかかるので描写でプレイヤーを引き込めたら楽しいと思うんですよね。身内でワイワイやってればなんでも楽しいってのもありますが、受け流し合戦とかでダレることも往々にありますし。最近だと自分もいろいろ凝ってるんですが、やはり中々難しい。某アナウンサーの実況みたいにポンポン語彙が出てくればいいんですが。まあここらへんは慣れ次第なんでしょうかね。実は自作の戦闘の練習を主眼においた短編シナリオなんかも死蔵されてはいるんですが…。まあ、これはいつか公開するかもしれません。
戦闘自体に関しては、意外にもあっさり終わったなといった感じです。というか刀がめちゃんこ強いですね。主にJD剣士の刀が。クラッシャーの方は攻撃した時の効果音がプスッでしたからその差は歴然です(これは主に出目が悪かったんですが)。個人的におそらくアーティファクトなら装甲無視だったりするんだろうなあと思ってましたが、その効果がなくても普通に戦えそうな勢いでした。響もすんなり1ラウンドで救出できて綺麗に終われましたね。

静寂を破ったのは、一つの足音であった。どこに隠れていたのやら、空間の奥から一人の老婆…もとい六角が姿を表したのだ。何やらこちらを罵倒している。忍者は六角に「お前の野望は打ち砕かれた。もうお前には何も残っていない」と言い放つ。続いて「こんな化物がなんだ。こんなもののために響さんや奏さん、初音さんはあんな目にあって…」というと、六角は笑いながら「神の生け贄となれたのだから価値ある死だった」などとのたまう。忍者はそれに対して、「価値というのは自分で見つけるものだ、お前が決めることじゃない」と返し、「これ以上響さんに罪を重ねさせるわけにもいくまい」と言いながら六角に近づいていく。六角は忍者に対し、「殺すなら殺せ、しかしワシを殺した時点でお前はワシと同じ自分の目的のために人を殺したことになる」と最後の言葉を残す。六角の前まで近づいた忍者は脇差しを構え、「年端もいかない未来ある少年少女に人殺しをさせるわけにもいくまい。我が一族の名にかけて、私が貴様を断罪する。」と言い、六角の首を落とした…。

このシーンは大体実際のロールと同じです。忍者しか喋ってませんが、他のPLが眠そうだったので、了承を得てこのロールを行いました。3人共どう転んでも六角を殺す気まんまんでしたから、おおまかな流れは変わらなかったでしょう。PC的にも忍者以外はパンピーの大学生でしたから、忍者がとどめを刺すのは自然かなと思います。もうちょい格好良くロールしたかったですけどね。

正気を全て妖刀に吸われた響は、救出した後精神病院へと収監され、すぐに目覚めることはなかった。響の義理の両親からは礼を言われたが、刀に関しはもう持っていたくないということで、二本とも戦闘で使っていた所持者が引き続き管理することになった。事件に関してはなぜか報道がなされず、事件の真相に関しては世間に伏せられることとなった。ともかく事件は解決し、探索者たちは各々の日常へと帰っていった。むったんは沈鬱な表情でその後の日々を過ごしているが、その横では忍者が彼女を励ますように肩に手を乗せていた…(なお忍者のAPPは9)。

と言った感じでシナリオ終了です。特に忍者はむったんのことをどうこうしようという意図はありませんでしたが、成り行きでこんな感じの終わり方になりました。むったんもなんだかんだ結構な被害者ですよね。死ななかったとはいえこの事件の責任の一端を背負い込んでしまいましたし。このエンディングでむったんを慰めなかったら男がすたるだろうと思い、こんな感じの終わり方になりました。この先も忍者はむったんの勤める神社に行く度君の責任じゃないよと慰め続けるのでしょう。その先二人がどうなるかは…わかりません。

それにしてもあまりにも長すぎた。まさかこんなに長くなるとはその1を書いた時には思いもしませんでした。内容は濃くなってるかと思いますが、1シナリオにこれだけ時間をかけていたら見てくださる方にとっても大変だと思います。ちょっと次は形式を変えて書こうかな…。
また、ネタバレ有りと書いてありますが、売り物のシナリオではある関係上、記事を全て読んでもそれだけではシナリオを回せないようにすることを心がけているため、私の稚拙な文章力も相まって少し文章がおかしい部分もあるかもしれませんが、そこは許していただきたいです。
何度目かもうわかりませんがまた長くなってしまったので、月~金にネタバレを含めた羅生門の感想記事を軽く書いて投稿しようと思います。その上で、今週の土日には私がキーパーを務めた脆弱なニム様作成の秘密持ちシナリオ『エレベーターの恐怖』のセッションについて書こうと思います。

クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想


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