クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その3

 ではまた前回の続きから書いていこうと思います。前回は五反田邸に行くシーンで切りましたね。
※この記事はオンラインボイスセッション『羅生門』についての感想の続きです。その1、その2をご覧になっていない方は先にそちらをご覧ください。


その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。


○五反田邸へ~忍者珍道中~
 さて、忍者が大学から追い出されて3人で五反田邸前まで来たわけだが、何やら鍵が破壊されている。破壊された跡を見たところ斬鉄剣で一刀両断というわけではなく普通にばらばらと破片が散らかっていたが、嫌な予感を胸に急いでドアの前まで駆け、その後をJD剣士とむったんが追いかける。
 ドアも特に刀でぶった切られたということはなく、特に外傷は見られない。しかし、ハンカチ越しに扉に手をかけたところ…鍵が開いていた。覚悟を決めて扉を開けるとそこには初老の男性の斬殺死体が。こいつが五反田か…と思ってとりあえず死因などを調べるため死体に〈医学〉を振るも2人とも失敗。しかし、死体がまだ暖かいことから殺されて間もないと確信する。
 廊下を見やると、初老の男性の血を踏んだのか足跡が家の奥まで続いている。エンカウントの可能性があると考え、一先ず忍者が〈忍び歩き〉で先行偵察する。すると、足跡の先には一つの部屋と半開きになったと扉が。家に入ってから窓ガラスが割れる音などもせず、足跡が部屋に向かう一つしかないため、この時点で部屋の中に辻斬り事件の犯人がまだいると判断。玄関まで戻ってJD剣士から初期所持品の模造刀を拝借して左手に持ち(受け流し用)、右手に手裏剣(メインウェポン)を構えて部屋に向かう。窓から逃げられてしまわないよう、響の部屋で拾った刀を装備したJD剣士には部屋の位置当たりの窓で臨戦態勢をとってもらう(むったんはげっそりしていたため、発狂させないよう玄関で待機)。
 まず、自分のほうから犯人を逃がさないよう玄関へと続く廊下にまきびしを巻いておく。続いて部屋内での待ち伏せを警戒し、まずゆっくりと扉を開ける。扉を開けた先には、滅多切りにされた男性の斬殺死体が…(SANチェックには成功)。しかし、警戒していた辻斬り犯の姿は見えず。とりあえず〈聞き耳〉を振るも、人の気配は感じられない。やや警戒を解き、〈忍び歩き〉を振りつつ(成功)扉の後ろも確認してこの部屋にはもう誰もいないことを確信する。安全を確保したのでまきびしを回収し、むったんを廊下まで呼び寄せてJD剣士を窓から招き入れる…。

 APP16女コンビに大学を追い出されたAPP9の男が混じって五反田邸に向かったわけですが、初っ端から壊された鍵を見つけたときにはもう察しがついてしまいましたね…。忍者としては襲撃を想定していたこともあって真っ先に玄関まで向かわせました。できれば襲撃を止められないにしても接敵したかったこともあって、もう少し事件について調べておけばよかったかもと少し後悔しました。
 五反田に関する情報は知らなかったので最初この初老の男性が五反田かと思いましたが、玄関の様子から呼び鈴を鳴らして普通に応対したところを切りつけられた様子だったので、本命は奥かなと思いました(思わせぶりな足跡もありますしね)。無駄に潜入技能を使って忍者パワーを発揮しつつもなかなか成果に結びつきませんが、ロールプレイが楽しいので気になりませんでした。実際にまだ犯人が中に居て接敵する予定がなかったらKP泣かせですけどね(笑)。今回は元々自分のとこでKPをやっていた人なのでガンガンやっていますが。

○五反田邸にて~情報収集編~
 部屋はどうやら五反田氏の私室のようだった。こと凄いことになっている死体を除けば部屋の中はそこまで荒れた様子はなく、併設された書架などもそのまま残っている。むったんに聞いたところ死体を見たらやばそうな感じなので廊下に待機させ、二人で部屋の探索を始めた。とりあえず身なりのいい中年の男の死体に〈医学〉を振ると、久しぶりに成功する。玄関の死体とは違い、どうやら一太刀では死なぬようできるだけ苦しんで死ぬよう執拗に切りつけられていたであろうことがわかる。また、死因は失血死であることもわかった。
 これ以上死体からは何も出てこなさそうなので(一応本人確認は済ませる※追記:実はこっちが五反田でした。状況的に見て玄関で倒れていたのは執事か何かでしょう。)「怨恨による殺害か…?」などと呟きながら部屋の探索に移る。部屋からは京都のあらゆる種類のクモの個体数が激増しているというレポートと、花をモチーフにした古びた書簡が見つかった。所管のタイトルは漢字で『ならか』と読むらしく、〈オカルト〉に成功したところその言葉がサンスクリット語であり、日本語でいうところの「奈落」と同義であることがわかる。中を二人で流し読んでいくと、長い黒髪の少女の写真と信託の子である「初音」を養女に迎えたという10年前の記述を発見。また、部屋からは足についた血痕をぬぐったような形跡も見つかった。見事に完全な殺害現場に遭遇したため今一度ここで警察に連絡するかどうかを迷うも、ここで連絡をしてしまえば自分たちが真っ先に疑われる(主にJD剣士が居るため)し、自分自身この事件を自分たちの力で解決したいと思ったために思いとどまった。屋敷の中には他にめぼしいものも無いようなので、屋敷を離れPC2と連絡をとる…。

 このシナリオは死体に〈医学〉を振る機会が多いですね。推奨技能に書かれてはいたんですが、大学生(と忍者)ということもあって高く振れなかったのが(自分は40、PC1は25)失敗の多い原因となっています。今回は成功しましたが、連続殺人の情報として基本的に一刀両断的な辻斬りを想定していたので、このような死体を見て一瞬模倣犯による犯行かとも思いました(響のごみ箱メモの内容とこの後の資料からその考えが間違いであることはすぐ分かるんですが)。あとは一之瀬二宮…と数字の順番どおりに殺されているので、名前に規則性を見せかけたうえで、今までの殺人はこいつを殺すためだけのカモフラージュだった?(だとしたらハイリスクなうえ無関係な人を殺しまくる血も涙もない響になりますが)とかいろいろ考えてしまいました。もちろんこれは、10月30日の段階から響が狂っているという前提に基づいた推測ですけれども。
 ここで響の部屋のカレンダーに繋がる初音の情報が出てきました。「信託の子」が何を意味するのか当時は分かりませんでしたが、一先ずその時はさらなる情報収集が必要と判断するにとどめました。
 またここで少し事件全体に関する整理をしまして、この連続殺人犯(恐らく響)は、少なくとも五反田に対して強い恨みがあり、それが初音(=響の親しい人?)に関連しているらしいことから、初音の居所を突き止めることが重要だと考えました。

○大学~クモ塚・奏の家探索
 PC2は忍者が通報された後大学において響の所属していた剣道部に赴き、六浦というJDから響は2週間ほど部に顔を出しておらず、初音と言う人物については奏なら知っているかもしれないと彼女の家の住所を教えてもらう。奏の家は神社であり、そこでは目を引くものとしてクモ塚と言われる史跡のようなもの(確か石碑)があった。とりあえず当初の目的たる初音の情報を求め、適当な理由を付けてPC2は彼の親である温和そうな宮司と面会して奏の部屋へと入れてもらうが、何を血迷ったか机を調べている最中に机を破壊して(目星100ファン)そそくさと退散してしまう。そこで、分かれて行動していた探索者をいったんここで合流させ、響の友人たるPC1と神社つながりの巫女むったんに奏の部屋の探索を任せ、関係ない忍者とデストロイヤーのPC2が先ほどのクモ塚へ向かうこととした。
 むったん剣士組は机の残骸からは特に重要そうなものを見つけることができなかったのだが、代わりに部屋の捜索をしている間に初音からの暑中見舞いのはがきを見つけることに成功した。当然はがきということで表面には住所が書いており、更に初音と言うのが名前であり苗字が四条であるということも新たにわかった。一方デストロイヤー忍者組は、クモ塚の石碑に書かれている神話に登場する「土蜘蛛」という物の怪に対し何か心当たりがないか頭をひねる(〈オカルト〉&〈歴史〉ロール)。すると、響と一緒に行方がわからなくなった刀が、この「土蜘蛛」を退治したとされる刀であること、そしてこの土蜘蛛への信仰が現代でも続いているらしいことがわかった。かくして再び4人は合流し、はがきの住所の元へと移動していく…。

 このシーンでプレイングについて述べることとしては、PC2と六浦との会話の際、PL2が聞くべきことを一部忘れている様子だったので私がいくつか口を挟んだことがあります。五反田邸からは次につながる情報が出なかったため、情報収集が詰まったときにPL発言として助け舟を出しましたが、当人としてはあまり横から口を出され過ぎるのも気分が悪いと思います。場合によってはその人だけで全員のPCを動かしている…というような事態になりかねないからです。他の人のプレイングに横やりを入れる行為は、PL達の力量やシナリオの難易度などを加味して程々にしておきましょう。
 六浦という名前を聞いた時は、名前的に次の標的はこいつじゃないかと疑ってました。五反田邸を出た後さしたる情報が出なければ六浦を尾行していたかもしれません。
 やたらすんなり奏の部屋に入れるので、ここには何か次につながる情報があるのかと思った矢先の机破壊…。まあ時間的に合流を図れるタイミングだったのでよかったんですが、続く二人もファンブルの後遺症によるマイナス補正により〈目星〉に失敗ということで一時は忍者を潜入させようか少し迷いました。結局ははがきが見つかったのでここの情報はスルーしてもいいだろうということで流れましたが。PLをやると得られる情報を全て集めたい欲求にかられるのがよくわかりますね…。
 クモ塚の記述から、恐らくこの土蜘蛛を信仰している連中が裏にいるらしいことの予測はつきましたね。また、響の持っている刀がアーティファクトである疑いが強くなりました。土蜘蛛(と呼ばれる神話生物)と戦闘する可能性が出てきましたので、少なくともクモに関して本を借りて調べていた以上響がクモに関連する敵側の人間だとは思えなかったことから、あわよくば共闘してくれたらいいなあと期待していました。
 ここらへんでPLとして感じたことはやたら固有名詞の漢字が多くてメモが取りにくいなといったことでしょうか。実際にクモ塚がある場所も私のメモでは東なんとか観音寺と言う風に書かれています(神社なのに寺は~とかは神仏習合が進んでたということで勝手に納得)。神話や歴史に関する情報が多いシナリオの性質的にボイセやオフセだとしょうがないんですが、漢字で固有名詞を提示したほうが雰囲気が増すかもしれません。


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