クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その1

今回は喀血卓様作成のシナリオ『羅生門』のセッションについて記事を書いていこうと思います。このセッションで私は数か月ぶりの(今年初)PLとして参加し、KP1人、私含めPL2人という陣容でシナリオをプレイしました。

以下、ネタバレにならない程度にシナリオについて書いていきます。
このシナリオは現代日本の京都を舞台としてある刀をめぐるシティシナリオです。殺意は低めで、シナリオ傾向としては不可避の戦闘はあれど基本的に探索重視の中~長編シナリオとなっております。個人的には断片的な情報からシナリオの真相を推理していく過程がかなり面白かったですね。自分のようにロールや会話、探索をがっつりやる人が数人紛れていると8時間くらいかかってしまうかもしれませんが、基本的には6時間前後で終了するシナリオだと思います。PLにはそれぞれハンドアウトが用意されており、ある人物から依頼を受けたり、京都市内の大学生だったりといった風な設定が用意されています(私は今回ガチプレイをしたかったので、少々変わったPCになりましたが)。推奨技能も普段はあまり使わないようなものが設定されていて新鮮でした。
私はまだシナリオそのものは見ておりませんが、サントラやシナリオの付属資料が豊富でプレイしやすい工夫がなされているそうです。オフセだと特にサントラは重宝するんじゃないでしょうか。今回のセッションでも使いましたが、雰囲気が出ていてなかなか良かったです。
推奨人数は3~4人とのことですが、今回のセッションでは3人プレイということでKPが2d6を振った結果100ポイントの追加技能ポイントをもらいました。くれるというのでありがたくいただきましたが終わってみると多分これがなくてもクリアできる程度の難易度だったかな?と思います。経験が浅いPLばかりだと情報の取り逃しで積む可能性があるので、そういった場合はこのように対処するといいと思います。

その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。


今回の探索者は長身美少女剣士(大学生、以下PC1)、『仮面ライダー龍騎』の城戸真司をモチーフにしたキャラ(大学生、以下PC2)、そして私が作成した服部半蔵の子孫である忍者(忍者)の3人となりました。

別にニンジャスレイヤーが好きだとか、ナルトが好きだとかで忍者キャラを作った訳ではありません(どっちも原作をあまり知りません)。ただガチ探索者を作る上で都合のいい職業を考えていて、最初に思いついたのが忍者だったんです(一応書いておくと普段は忍者カフェで働いていますが普段は普通の格好をしている設定です)。
(私のPCは依頼系のハンドアウトから作りましたが)巻き込まれ方のシナリオをプレイするうえで問題になるのが、「怪異に積極的にかかわる理由がない」場合です。例えば一般人のPCが肝試しに誘われ、怪異に巻き込まれたらすぐにその場から逃げ出す…などといった行動は現実的ではありますが、「玄関が開かないし窓も割れないし電話も通じない」といった描写ができるクローズドシナリオでない限りそのままシナリオが終了してしまいます。「お約束」として流してしまうのは簡単ですが、自ら危険に飛び込んでいく行動をとることに違和感を感じてしまっていては興醒めしてしまうかもしれません。ルルブに載っているかの有名な『悪霊の家』なんかでもPCの導入によってはこういう事態に陥るでしょう。
以前の記事でも似たようなことを述べましたが、探索者(investigator)とはその名のとおり探索する者です。クローズドシナリオであったり、調べないと時間経過で死んでしまう、世界が滅んでしまう…といったシナリオでない限り基本的には探索する理由を持ちやすいPCを作った方がお互いのためでもあります。
今回の私のPCは極端ですが、こうした問題に代表されるシナリオ中におけるPC行動の動機問題をかなり解決できるように作りました。
今回私が使った忍者PCの特徴を箇条書きで書いていくと、

・義賊(正義感が強い、依頼を受ける体制が整っている)
・好奇心旺盛(事件に首を突っ込みやすい)
・猜疑心が強い(NPCを警戒できる、細かい探索がしやすい、PLの思考をPCに落とし込みやすい)
・犯罪者PCである(不法侵入などの潜入をためらわない)

また、能力面で想像した通りの行動がとれないという問題についても考えて作ってあります。

・忍者(潜入系技能を高くできる、潜入系ツールを持ち歩ける、不意に戦闘になっても逃げやすい(まきびし、煙幕))
・ハードな戦闘にもある程度耐えうる(忍者刀(脇差)50%、回避56%、手裏剣72%)

はい、かなり極端ですね。ある程度ハードなシナリオを想定していたので自分の考えうる限りあらゆるシナリオに対応できる動きやすいPCを作りました(もちろんセッション中はマンチキンにならないよう常に注意しています)。これは極端な例ですが、このように性格や職業面で探索に取り組みやすいPCを作るとシナリオに取り組みやすいかと思います。またKPもシナリオ中に怪異に巻き込まれるNPCとPCを友人関係にするなど、なるべく自然に探索を進められるような導入をしてあげるといいんじゃないでしょうか。PCとKPで満足できるセッションができるようにお互いコミュニケーションをとることを忘れないでください。


またシナリオの感想からそれた話になってしまいましたが、そろそろシナリオの話に入っていこうと思います。まだ記憶が新しいとはいえうろ覚えで間違っている部分があるかもしれませんが、後日シナリオを見せてもらった時に気づいたところがあったら随時修正していきます。

私のPCの導入は、京都の旅行中に箱根神社の巫女である陸奥さんから友人の響を探してほしいという依頼を電話で受けるところから始まります。APP9の男の連絡先をなんで巫女が知ってるのかという疑問は沸きましたが、何らかのルートから忍者である私に対する依頼をしてきたという設定にしました。京都のドトールで待ち合わせをすると「報酬はみずほ銀行にある私の口座に振り込んでくれ」と言い残して電話を切り、持ち物に書き込み忘れていたライターを今日の占いのラッキーアイテムだからという理由でコンビニで購入してから待ち合わせ場所に向かいました。
ドトールでは同じように依頼を受けたほか2人のPCとも合流するんですが、なぜか箱根神社から身一つで巫女服を着てドトールに入ってくる陸奥ちゃん(APP16)、続いて入ってくるのが、(模造刀を入れた)野球バックを片手に入ってくる長身(180cm)美少女(APP16)JDという怪しい二人と同じテーブルにつくことになったAPP9の忍者…。人目につきまくるので完全に忍べてないし突っ込みどころ有りまくりでしたが、あまりKPも導入に関してはあまり考えてなかったらしくあまり序盤で長引かせてもアレなので華麗にスルーしました。城戸ロールを挟みながら遅れてやってきたPC2を交えて依頼内容を聞くと、どうやら2週間前に行方不明になった友人の響ちゃんと、箱根神社の宝物殿から消えたとある刀を探して欲しい、また友人が心配なので自分も数日間休みをもらって京都まで探しに来たとの説明を受けました。また、そこでの会話の中で京都で起きている刀を用いた連続辻斬り殺人事件と関連があるかもしれないという話を聞きました。

この段階で私はこの巫女が黒幕である可能性を少し想定していました。普通に考えればまず警察に失踪事件として届け出を出すだろうし、会話の中で「警察に行ったら?」と言う問いに難色を示していたためです。ただ導入に感じては(ryとのことなのでその線から疑うのはやめました。一応自分が刀の管理を任されていたので責任があること、自分がいる間探して見つからなかったら警察に行こうと考えているとも言っていたので、依頼を受けている関係上からもそれ以上の追及はやめたということにしました。メタ的に考えても仮に警察を呼んだところで役に立たないどころか自分らの探索の邪魔になるだけですからね…。

ドトールでの導入を終え、店を出た足で響のアパートに向かいました。自分はあまりアパートについては詳しくないんですが、203号室の角部屋ってどういう構造してるんでしょうか…。そんな野暮なことをPL発言で突っ込みつつ、部屋の前まで行く探索者御一行。とりあえずメーターが動いているかのチェック、新聞がたまっているということなので大学生で新聞をとってるなんて偉いなあとぼやきつつもっとも古い新聞の日付をチェック、玄関前にある謎の植木鉢はPC2の〈博物学〉に任せてそのほかのキャラで部屋の中に入っていきました。

自分は部屋に鍵がかかっているだろうと思っていましたが予想が外れ、すんなりと中に入ることができました。最初大家に声をかけて鍵を開けてもらおうと思っていただけに拍子抜けしたとともに、この後のイベントを考えると連れてきてたらめんどくさいことになりそうで危なかったなと思いました。予想に基づく行動をとるよりもまず確認をしてから行動するべきでしたね。

コーヒーの匂いの漂う部屋の中では何やら女の子が倒れていました。駆け寄って見ると露わになっている首筋から胸にかけてクモの巣のような形をした痣が。40しかない自分の〈医学〉とPC1の〈医学〉は失敗し、痣に関する情報は分かりませんでした。話しかけると「響を守らなきゃ(的なこと)」などという言葉を残し、深海から地上に引き揚げられた生物よろしく体の中身を全て口からまき散らしてミイラのようになってしまいました。異常な死を目撃したことによるSANチェックで失敗、最大値を叩き出した結果見事アイデアロールに成功し、昆虫恐怖症を患いました。

シナリオ序盤から発狂するとは驚きましたが、正直この発狂は好都合でした。PL目線から見て死体の傷の後はおそらくクモ由来の毒か、あるいは何らかの魔術的なものだろうという予想がついていたからです。状況から考えてついさっき来たとも考えにくいのでこの毒ないし呪いは遅効性だろうという予測から、メタ的に考えてここにいる誰かが同じ目にあう可能性があるのでは?という考えに至ります。KP経験からくる予測なのでさしずめKPの洞察力とでも言いましょうか。ともかく探索する気満々の自分よりは他のPCに被害者になってもらいたいという思いから発狂が解けてからも自分が刺されない様クモ類を警戒していました。また、私が発狂してる間もう一人の〈医学〉持ちが女の子の死に方に対してロールに成功、何らかの中毒症状を発症していたという情報が得られ、毒である疑いが強くなりました。

響と同じ大学に所属し、同じ剣道部に所属しているPC1からこの女の子が奏という同じ剣道部に所属する子だという情報をもらい、死体から財布を取り出して本人確認をした後スマホをチェック。〈幸運〉に成功したためロックはかかっておらず、LINEっぽいアプリから響とのやりとり(一方通行、既読なし)を発見。昨日奏から今から行くよというメッセージが送られていることを確認し、逆算してこの症状になったらあんまり時間ないかもと思ったところで外に待たせていたPC2のシーンへ。
外で〈博物学〉をしていたPC2からは花が枯れたトリカブトで、花言葉は(あなたは私に死を与えた、復讐)であるという情報を入手。続いてSANチェック(ついでに忍者への精神分析も)回避のためにしばらく外で待っていて壁に手をついたところ指先に痛みが走り、その先にはクモの姿が。CONロールに失敗して何やら怪しげな幻覚を見た挙句よろめいて倒れてしまう。

まず花言葉に関してですが、この時私は響が何者かから恨みを買っているのではないか?という風に考えました。クモに刺されたことに関しては狙い通りと思う反面奏が1日足らずで死んだらしいことからやばいかもなという考えが頭をよぎりました。今にして考えるとイベントの挟み方的に致命的ではないだろうことが推測できますが当時はとりあえず今はどうにもならないなあと思っていました。

陸奥が異変に気づいてPC2の元へ駆け寄るのでひとまず探索を中断して自分たちも(〈医学〉をしに)駆けつける。〈医学〉には二人とも失敗して情報は出ずじまい。ほどなく容体も回復したので死体を布団で覆って隠した後全員で部屋の探索を始める。部屋の中には相変わらずコーヒーの匂いが充満しているので取りあえず匂いの出所を突き止めようと〈聞き耳〉ロール。成功して出所がサイフォンであることがわかり、陸奥から響がコーヒー党であったとの情報を得る。またここでコーヒーに対する〈博物学〉ロールにより、コーヒーの成分がクモを酔っ払わせるとの情報を得る。カレンダーを調べると11月1日に花丸とともに初音と言う文字が。「これがミクちゃんですか」などと小ネタを挟みつつ苗字である可能性を鑑み奏のスマホで探してみるも幸運ロールに失敗して見つけることができず。机に置かれた陰陽道やクモに関する本からは11月2日に本を借りたという情報を得て、ゴミ箱からは一之瀬二宮三東四条五反田という名前の書かれたメモを発見。最後おもむろに私がタンスの中を漁り、遠出をする準備をしていたこと(服や下着が複数枚持ち去られている)を確認して部屋を出ていった。

書きながらキリのいいところを考えていたのですが、どうにも長くなりすぎてしまったので一旦ここで記事を切らせていただきます。
次回は部屋の探索の続きに関するコメントと、部屋を出てから忍者が暗躍するシーンについて書いていこうと思います。

クトゥルフ神話TRPGセッション『羅生門』感想その1 その2 その3 その4 その5 その6 シナリオ感想

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