クトゥルフ神話TRPGセッション『彼方より来たる』感想その2

セッション中のことを書く前に、私のキーパリング傾向について簡単な紹介をしておこうと思います。

私はクトゥルフ神話TRPGしかTRPGに触れた経験はありませんが、テレビゲームのようにボタンを押したりコマンド入力をすることでストーリーが進んでいくゲームとは一線を画すものと捉えています(テレビゲームは私も好きですし、決して下に見ているわけではありません)。そうした電源ゲームとは違った良さをより引き出すため、基本的にリアル志向のキーパリングを心がけており、NPCの思考や行動の傾向を自分なりに解釈して基本的にその枠内でNPCを動かしています。
その延長で一般人をすぐ殺そうとする、事件が起きる前から犯罪者まがいのことをを平気でする…といったよく悪い例として挙げられる、PC視点で突飛な行動を抑制しています(逆に言えばPCが犯罪者であったり、狂信者であったりすれば警察の世話にならない範囲で行動を認めます)。ただこれに関してはPLの嗜好によっては自由度を下げる要因にもなりますので、PLの思考をPCの思考に落とし込みたいのであれば何か理由を考えてくださいと言う風に参加者には伝えています。

キーパリングに関しては、初めてKPをやったとき以来あーでもないこうでもないと常に考えてきたことでもあり、そうした悩みがこのブログを立ち上げる原動力にもなっているので、また今度記事を新たにして書いてみようかと思います。
新米KPに多少経験を積んでいる私から一つアドバイスをしておくと、失敗は必ずするものだから、あまり落ち込まず次のセッションでその反省を生かしましょうということですね。
ではそろそろ本題に入っていこうと思います。
※この記事はオンラインボイスセッション『彼方より来たる』についての感想記事の続きです。その1をご覧になっていない方は先にそちらをご覧ください。

その1 その2 その3

以下ネタバレを含む感想です。ここからはシナリオを既に読んでいるか、プレイ済みということを前提に記事を書いていきます。
未プレイの方はネタバレに注意してください。


今回の参加PCは町工場の親方(電気修理持ち、以降PC1)、ディレッタント(精神分析持ち、以降PC2)、北方領土のロシアへの譲渡を狙う日本人狂信者(電気修理持ち、以降PC3)でした。
初日はおおむねシナリオのイベントをこなしただけで終わりましたね。PC2とPC3が夜に屋敷の土地に関する情報を調べていましたが、別段いわくつきの土地ではないということがわかっただけでした。
ここで少し失敗したかなと思ったのが、赤池のツイッターもどきに対し探索者の注意を引くような描写ができていなかったかな、ということです。シナリオ上では赤池が連れ去られた後も空鬼が訪れたときにツイートをして恐怖を煽ったり、探索者の探索が捗らない場合には簡単な情報ソースとしても活用できるんですが、今回のセッションではPLがあまり注意を払っておらずその情報を開示するのがやや誘導が強めになってしまい、あまり有効に活用できませんでした。空鬼による連れ去りイベントが結構大きなもののため、最初ツイートの情報を出すときにPLの注意を引いた方がいいと思います。

二日目は朝にPC1とPC2が聞き込み、志賀とPC3が屋敷の探索を先に行い、昼に合流して引き続き屋敷を探索といった流れでした。
聞き込み役が二人いて一人が情報を持っている人に出会うかどうかの〈幸運〉ロールに失敗したため、一か月ほど前に路地明日奈が自殺未遂をして入院しており、夫が行方不明という情報だけ出して夫婦の奇行については伏せました。幽霊屋敷云々の話は素で見落としてましたがまああまり重要ではないのでいいかなと思います。
終わった後振り返ってみるとここで路地明日奈の情報を得ることはシナリオの進行上重要なことでした。路地明日奈の入院先は基本的に志賀しか知らないことになっており、出資話を持ち掛けている関係上自分からはその情報を話さないからです。屋敷の持ち主について問い詰めれば彼女から路地夫妻の情報や妻の入院先を聞き出せるかもしれませんが、今回先にこの情報を得られたことでスムーズに路地明日奈の入院先の情報を開示できました。その後引き続き屋敷の探索を続けたため二日目に病院に行くことはありませんでしたが、もし聞き込みを二日目に行っておらず明日奈の入院先を知れていなければ時間的に4日目に突入する可能性が非常に高くなるでしょう。
屋敷の探索では魔導書の発見に少し手間取りましたが比較的スムーズに進みました。
特筆するようなことと言えば、空鬼との接触で発狂したPC3が狂人の洞察力(基本ルルブP91の選択ルールを採用しています)を発揮して残忍なる悪意の印を見たことにより空鬼につけ狙われるようになったことがわかったことと、その時の発狂時に怪物の撃退への執着として戦闘に突入させたことですね。さすがにガチバトルはアレですし1ラウンドしのいだら恐怖心から逃げ出すという処理をしようと思っていましたが…(近くにいたPC2が精神分析に成功し、逃げた後装置を使用することで撃退できました)。
この日一つ想定していなかった事態として、空鬼撃退装置の修理をしているPC1が装置の冷却期間を短くできないかという提案をしてきたことがありました。最初神話的世界に片足を突っ込んでる人物の作った装置を安易に改造できて良いものかと思い却下しようかとも思いましたが、路地康郎自身がこういった機械の専門家ではないということと、冷却装置自体はあまり複雑な機構が必要ではないという理由からその時は認めることにしました(さすがに装置の複製までは数日かかるということにして事実上認めませんでしたが)。
しかし、この私の裁定はなかなか微妙なラインだと振り返って考えてみても思います。人間には勝ち目のない(割とそうでもないんですが)神話生物への、唯一の頼もしい対抗手段である撃退装置の弱点を補わせてしまうというのは、シナリオ上における空鬼への恐怖を損なうことになる恐れがあるからです(また来ても押せばいいや、といったような感じで)。シナリオ上で片方しか使えない状況を作り出そうとするイベントもありますし、リプレイでも一回空打ちさせていたように、作者の内山さんもそうした状況を作り出すことを意識していたのだと思います。私の時はPLの発想と提案を尊重しようと思い咄嗟に許可してしまいましたが、基本的には「既に冷却装置はついているようだ」などと言って認めないほうが良いかと思います。それでも食い下がるようなら扇風機を装置に当て続けることで40分で冷えるようにするなどと提案してお茶を濁すことをお勧めします。私は1d6分の1時間が短縮されるよなどと言ってしまい、12分で回復できるようになってしまいました…(PLにも驚かれましたね…迂闊でした)。

またまた長くなってしまいました。自分が見たらキーパリングしやすくなるだろうな、という記事を意識して書いているのでどうしても長くなってしまいます…。長ったらしい文章になっていますが、ずっとこういったブログとかがあったらいいなと思っていたので、しばらくはこのスタイルで続けようと思います。
おそらく次の記事でシナリオの結末まで書けると思います。記事数を稼ぐような形になってしまい恐縮ですが、記事一覧が寂しくなくなるまでは記事を分けることを許していただきたいです。

111f8d87248e47677c7c3d186464094d.png

クトゥルフ神話TRPGセッション『彼方より来たる』感想その1 その2 その3

この記事へのコメント

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/435355275

この記事へのトラックバック